| 登場人物紹介 『呟き尾形』:講師・・・のはず
 クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
 「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
 《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
 【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
 ※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
 
      
 ★★★「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
 《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
 『こんにちわ。呟き尾形です』
 「前回は、人間は考える葦であるについてだったよね」
 『はい。葦は嵐などで、強い風にあたると、そのままに倒され、
 根元から折れてしまいます』
 《大木はおれちゃうんだったのだな(* ̄▽ ̄*)》
 『はい。大木に対して、賢明に自らの分を知る「葦」は、風が
 吹くとそれに身をまかせてしなります。
 葦は、逆境のなかで、少しの風が吹くとしなり、風の前屈し
 て曲がるが、風が去ると、また元のように立ち上がります』
 「そっか、無駄に逆らわないって意味だね」
 『それもありますね。
 人間もまた、風のように、自然や運命の前に無力ですが、
 それを受容し、従順に従い、自然や運命を試練として乗り越
 えることで、元のように、みずからの姿で立ち上がるという
 ことは、一見弱いと見えることは、じつは柔軟性があり、ど
 んな試練にも屈しないことを意味します』
 「なるほどね。
 つまり、人間は考えることができることで、よわよわしい
 葦のように、襲って来る風に身をまかせるような思索した精神
 を持っているということなんだね」
 『はい、その通りです。
 パスカルは、人間とは、宿命に従順にならざるをえないが、
 精神面で、宿命に抵抗し、不屈の意志で、思索することで、宿命
 や自然の暴威を乗り越える自由な存在なのだという意味だとも
 言い得るでしょう』
 「えっと、つまりは、一見、風に負けてしまっているようだけれ
 ども、決して折れずに風がやめばまたもとにもどる強さと人の
 思考のすごさを重ねているってことかな?」
 『そうですね。
 パスカルは、人が自然の力、暴威として、力を無自覚に揮う
 風にくらべて、遙かに賢明で、優れた存在であるということを、
 人間は考える葦であるという言葉で表現したのだと考えられま
 す』
 それじゃ、アルデベルチ。
 ★★★
 
 
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