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呟き尾形の哲学講座 
第161回 近世哲学 デカルトのあゆみ 1

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「前回はパスカルのまとめだったけど、今回から新しい哲学者
ってことでいいのかな?」
『はい。今回から近代哲学の父とも呼ばれているデカルトについて
お話したいと思います』
《きんつばの父?
 和菓子屋さんのご主人か?
 でも、デカルトなんて、新しい洋菓子を作るんだな》
 きんつばって、近代のキンと哲学のツバって省略するのは無理
がありすぎるよ、めぐたん。
「それも、デカルトも洋菓子の名前と勘違いするなんて、お腹減っ
ているんじゃない?」
『さて、デカルトは、1596年に、中部フランスの西側にあるアンド
ル=エ=ロワール県のラ・エーに生まれました。
 父はブルターニュの高等法院評定官でした。母からは、空咳と青
白い顔色を受け継ぎ、診察した医者たちからは、夭折を宣告されま
した。
 母は病弱で、デカルトを生んだ後13ヶ月で亡くなりました』
《かわいそーなのだ(;w;)》
「じゃあ、デカルトはお母さんがいないまま育ったの?」
『母親を失ったデカルトは母を失ったデカルトは、祖母と乳母に育
てられました。
『旧式フランスの官僚貴族とよばれる新興階級の家に生まれ、10歳
の時から10年間ほど、フランスのイエズス会が経営するラ・フレー
シュ学院で学びました』
《ラフランスみたいな新手の果物か?d('∪^*) 》
 ラ・フレーシュだよ、めぐたん。
 当時、ラ・フレーシュ学院は、1604年に創立され、優秀な教師、
生徒が集められていたみたいだよ、めぐたん。
「じゃぁ、デカルトは優秀だったんだね」
『デカルトは学院において従順で優秀な生徒であり、論理学・形而
上学・自然学といった、教えられる学問だけでなく占星術や魔術な
ど秘術の類のものも含めて多くの書物を読みました』
「読書家だったんだね」
《デカルトはなにが得意だったのだ?ヽ( ? ∀ ? )/》
『学問の中ではとりわけ数学を好んだといわれています。そして、
デカルトは、学生時代から、数学を機械工学に応用すること、なら
びに、数学と現実の世界の対応関係に関心を持っていました。
 そうしたこともあり、カリキュラムの1つである哲学的討論におい
ては数学的な手法を用いて相手を困らせたました』
「それは、論破したってことかな」
 数字を出されると言い逃れできづらいものね。
 でも、どうして、哲学的討論なのに、数学を持ち出したの?
『デカルトは、スコラ哲学を学ぶことで、スコラ哲学の前提となるも
のに対して、徹底的な分析と検討に欠いているスコラ哲学に不満を
持ったからです。
 そして、デカルトは、学んだ学問の中で数学の解析方法を使って学
問の統一を試みた』
《ほえ〜、すごいのだ(σ*Д*)σ》
『デカルトは、好んだ数学に対して、神学・スコラ学の非厳密性、蓋
然性は際立ち、それを基礎にした学院の知識に対して、デカルトの哲
学の根源となる懐疑が生まれることになりました。
 デカルトについては、長くなりそうなので、次回に続きということ
にしましょう』
 それじゃ、アルデベルチ。
★★★


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