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占星学の歴史

 教会の腐敗

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教会の腐敗

 こんにちわ。呟き尾形です。

 ルネサンスへの気運の高まりの背景は、カトリック教会がキリスト教の信仰を権力化し、これまで抑圧してきた、ことへの不平不満、なにより、カトリック教会そのものの腐敗がエネルギー源となり、欲望の抑圧から、欲望の解放への憧れがありました。
 つまり、禁欲主義のキリスト教の抑圧から逃れるために、古典文化の復興への強い憧れがあったといえるわけです。
 そして、そのルネサンスの勢いにのり、占星学が一気に噴出すように広まりました。
 もちろん、これは、カトリック教会にとって、あまり都合の良いものではありませんでした。
 たとえば、イエス・キリストは神の子であり、聖者であるにもかかわらず、チェコ・ダスコリが、イエス・キリストのホロスコープを作成したのです。
 これは、敬うべき、特別な聖者が、他の人間とまったく同じであることを示すことにもなってしまいます。
 さすがに、ローマ教皇庁の逆鱗にふれ、チェコ・ダスコリは火刑に処せられました。

 原則として、キリスト教は、公式には占星術を認めないことになっていました。
しかし、16世紀になると、歴代ローマ教皇の中に、公然と占星術を指示した者があらわれました。
 ユリウス2世は、自分自身の戴冠式の日取りを占星術を用いて決めたといわれています。
 また、レオ10世は、ローマ大学に占星術科を設置したそうです。
 パウロ3世は、枢機卿会議の開催自国を占星術師に、随時計算させていたとも言われています。
 占星術そのものは、悪くもありませんが、原則として、キリスト教が認めないという見解を示しているのにもかかわらず、それでもなお、なんら弁解も説明もすることなく、公然と指示しているものがトップである教皇に存在するという風潮は、すなわちカトリック教会の上層部の腐敗が進んでいる事を示します。
 実際、悪名たかき、免罪符の乱発や修道士の規律や道徳の乱れは目にあまるものでした。

 この退廃ぶりに業を煮やしたのが、ドイツの神学者 マルティン・ルターでした。





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