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占星学と小惑星

 キロン

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 こんにちわ。呟き尾形です。

  キロン
 西暦1977年になると、アメリカ、ハール天文台のコワールによって、科学的な占星学と、高度な医療の星といわれている、キロンが発見されました。
 キロンは、土星と天王星の間の軌道上にある小惑星で、大きさはわずか650キロという天体としては小さな天体です。
 また、一般に、小惑星は、木星と火星の間に複数発見されているのですが、キロンは、上述したとおり、土星と天王星の間の軌道上の天体です。
 その公転周期は約50年ということもあり、従来の天文学の常識では予測できなかった天体であるといえます。
 
 キロンはギリシア神話では、神々の教育を受け持ち、医術や戦術に優れたケンタウロス族のケイロンを象徴します。
 ケイロンは、クロノスとヒュリラの子です。
 クロノスが馬の姿をとって、女神と交わったので、上半身が人間。下半身が馬という姿でケイロンがうまれました。
 ケイロンの母は、怪物じみたケイロンの姿に恐れをなし、ケイロンを見捨てます。
 幸い、他の神々が保護して養ったため、ケイロンはすくすくと成長しました。
 ケイロンは、音楽、倫理、狩り、占星術などさまざまな知識と技術を身につけましたが、とりわけ優れていたのが医学と癒しの術でした。
 やがてケイロンは、神々の中でも、1、2を争う賢者の一人に数えられるようになり、後に多くの髪や英雄の教育者となり、多くの神々の尊敬の的だったそうです。
 しかし、英雄ヘラクレスが、他のケンタウルス族と間違えて、ケイロンにヒドラの毒を塗りこまれた矢をケイロンを射たのでした。
 ケイロンはその毒に蝕まれましたが、ケイロンは不死であったため、毒の苦しみから死によって逃れられることはありませんでした。
 ケイロンは苦しみに耐えかねて、人間であるプロメテウスに不死を譲り、その生を終えたのでした。

 この神話もあってか、キロンが象徴するのは癒しです。
 特にトラウマなどといわれるような精神的な傷を象徴するといわれています。

 また、キロンの発見によって、占星学は新しい時代に入りました。
 
 現在の占星学は、より、実証的、統計的な方向に進んでいます。
 そして、正確な研究の成果を得るために、コンピュータ処理は不可欠なものになっています。
 まず、第一は、データの大量処理です。
 占星学の長い伝統の間に蓄積された、データは膨大な量です。
 この膨大なデータを手作業では、処理する量が限られてしまいます。
 そこで、コンピュータの出現により、過去の出たーの整理が進んでいます。
 また、1950年に発表された、ミシェル・ゴークランの4万人の出生とその後のデータなどは、現在も解析中です。
 第二に、一つのホロスコープの中の天体を細かく処理していくと、今までに無い法則が見つかったことです。
 ハーフサムと呼ばれる、2つの天体の中間点を算出したり、天体の位置を一定の計算式でしょりできたりします。
 第三は、天体の位置が正確に算出できるという利点を活かしたものです。
 国の1年の出来事を予測するための春分図や、気象などを読み取る月の位相図、個人の年運を考えるソーラー・リターンなどは、高い精度が要求されます。
 その点、天体の軌道計算が組み込まれている大型コンピュータで計算させれば正確な結果が算出できます。
 研究者たちは、研究成果を英国占星学協会や米国占星学者連盟などで発表しています。
 そこでは、自由に議論がたたかわされ、今まで権威と思われていた法則が否定されたり、新しい理論が発表されるなど、多くのデータを基礎に、新しい理論を実証的に研究した成果が高い評価を受けています。
 残念ながら日本では、このような研究はまだおくれているといわざるを得ません。
 占星学には、新しい研究テーマが沢山あります。

 

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呟き尾形の占いの話
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