ホーム > 目次 > 占いが非科学的だと思われる方へ > 占星学と小惑星

占星学と小惑星

 ジュノー

占星学と小惑星 タイトルに戻る

 

 


★★★

 こんにちわ。呟き尾形です。

  ジュノー


 ジュノーは、ベスタ、セレス、パラスをふくめた4つの小惑星の中で、もっとも小さな天体です。
 もちろん、ジュノー、ベスタ、セレス、パラスの他にも多数の小惑星が確認され、ジュノーよりも大きな天体が少なからず発見されています。
 それにもかかわらず、ジュノーが重視されているのは、ジュノーが小惑星のうちで、3番目に発見された小惑星で、1804年には、すでに人類に認識されていたからです。
 1804年といえば、フランスでナポレオン法典が制定され、それまで無視されていた女性の権利が認められた年です。
 また、ローマ神話によると、ジュノーは、クロノスとレアの娘で、ギリシア神話では、ヘラにあたり、ジュピターの妻とされています。
 ジュピターはギリシア神話のゼウスに当たる、神の神といわれている全知全能の神です。
 しかし、このゼウスは、浮気な神で、たくさんの女神やニンフ、人間の情勢との間に子供をつくります。
 ゼウスの正妻のヘラは、ゼウスの浮気によって生まれた子供たちに制裁を加えます。


 たとえば、ジュノーの力を借りずミネルバという娘を作ってしまいます。
 この仕打ちにいかったジュノーは、世界の果てにいる神々の最長老オケアヌスに訴えようと旅に出るのですが、途中美しい花園で一休みします。
 彼女のたびの目的を聞いた、花園の女神、フローラが一本の草でジュノーにふれると、ジュノーはマーズを出産し、自分も夫の助けを借りずに子供をつくったのです。
 このようなことから、占星学上のジュノーは権利を示すと考えられています。
 とくに、正妻たらんとする妻とそれ以外の女性との争いに関する事柄を表しており、ジュノーのあらかたで、その人が権利を主張するのに対して、どのような状態にあるのが判断できるとされています。


 また、不思議なことに、ゼウスとヘラの婚姻関係は絶対的なもので、ゼウスとヘラがいがみ合っているにもかかわらず、婚姻関係が絶たれることはありません。
 ゼウスの象徴する木星は、法律や社会的にみとめられた結婚を表すとされていましたが、特に結婚の権利を司るのがジュノーだとされています。
 また、ジュノーは、離婚に対する法的な問題や権利をも意味すると考えられています。
 元来の占星学では、離婚に関する星はなく、そうした意味では、重要な星であるともいえます。

 そのほか、男性にとっての妻のタイプは、その母親を表す月と同一視されてきましたが、ジュノーによって、つきの象徴であった妻の部分を意味する新しい星と考えられます。

 

 パラスへ戻る

 キロンへ進む

占星学と小惑星 タイトルに戻る

 

呟き尾形の占いの話
 呟き尾形が占星学についてまとめた、ノート代わりのblogです。


占いを非科学的だと思う方へ@へ