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占いが非科学的だと思う方へ
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★★★ 『こんにちわ。呟き尾形です』 <よっ! アルクィンだ> 【こんにちわ。フォルス・テッセラですよぉ〜】 『さて、今回は三角ロジックをテーマに議論を続けてもらいましょうか』 【は〜い。 まず、三角ロジックとは、以下に示す三つの要素からなる論法ですよぉ。 <その3っつってなんだよ> 【結論となる主張、根拠となる事実あるいは、証拠物件、根拠となる事実から主張を演繹/帰納するための推論過程・・・いわゆる論拠というやつですねぇ】 <ちょっとまて、論拠と根拠はどう違うんだ?> 【根拠は、結論となる主張の理由、ないし証拠となるものですねぇ。 それに対して論拠は根拠を基にして、推論する一貫した方法論、具体的には演繹か帰納による推論過程ですねぇ】 <あん? 根拠はわかるが、論拠がわからねぇな> 【そうですねぇ。 たとえば、推理小説などで、推理する場合、誰が犯人であるかが主張になるわけですねぇ。 で、いきなり、誰が犯人かと言っても誰も信用しませんし、たまたま犯人を言い当ててもどうにもなりません。ですから、犯罪の証拠や証言を基にして推理するわけです。 この推理が正しいとするよりどころが論拠ですねぇ】 <じゃぁよ、推理を正しいとするよりどころってゆーのはなんだよ> 【推論をするということですねぇ】 <推論だと> 【推論とは既知の事柄から思考によって未知の事柄が正しい ことを導こうとするものですねぇ。知の事柄が正しいことを証明するには、実際に試してみる方法が一番ですが、全てが試したり、やり直しが聞くわけではありませんねぇ <まぁ、推理小説の殺人事件なんかもそうだよな> 【そのとおりですねぇ。 ですから、推理小説では物語を通して推論をするわけですねぇ。 で、推論の種類には、演繹と帰納の2通りありますねぇ】 <演繹ってのはなんだよ> 【演繹は理由から結論を出すという論理を紐づけて、結論を引き出す方法です。 有名なのは、三段論法というものがありますし、あるいは、だれがみてもあきらかな一般論やルールに観察事項を加えて、必然的な結論を導きますねぇ。 言ってしまえば演繹は、前提から結論を導き出す思考の経路だということになりますねぇ】 <なるほどな> 【ただし、正しくない前提を使ってしまった場合、あるいは使用するのが適切ではない前提を用い てしまった場合に間違った推論を導いてしまうことがありますねぇ。 たとえば、偏見、先入観に基づいた前提だったり、限定された範囲のみで正しい前提である場合、限定された範囲では正しくても、 限定されている範囲を越えれば適応できなくなりますねぇ。 また、もっともらしい前提ですが、前提の過度な省略や論理の飛躍がある場合、いくら演繹と言う論拠が正しくても間違った結論を導き出しますよぉ】 <万能じゃねぇってことだな。 じゃぁ、帰納はなんだよ> 【帰納法は、多くの事実から類似点、共通点をまとめ上げることで、結論を引き出すという論法ですよぉ】 <あん? 演繹とどう違うんだ?> 【演繹は理由、つまり、原因から結論を導き出しますが、帰納は、結果から結論を導き出しますねぇ。 ですから、帰納法では、持ち出される結果に対する納得と信頼が大切です。結果として持ち出される結果が適切でなかったり、結果が特殊ですくない事例から無理やり帰納によって結論を出しても納得できず、信頼できないということになりますねぇ】 <それは、占いの前提ってやつ、たとえば、星と人間は関係あるってやつを頭ごなしに疑うってやつか?> 【いえいえ、帰納はあくまで事実という結果から原因を導きだします。その意味では、占いの結果の蓄積が、星の運行と地上の現象は関連があるという原因を導きだしているということですよぉ。 ただ、結果が適切でないと頭ごなしに疑われると信頼されなくなりますよねぇ。 もちろん、結果としての観察事項が適切でない場合や、少数の特殊事例を過度の一般化することによって導き出された結論を引き出せば当然、結論は間違いとなりますねぇ。 まぁ、カラスだけ見たことのない地域で、鳥はすべて黒いという仮説を証明するために、カラスを観察しつづけ、どのカラスも黒かっただから、鳥はみんな黒いという結論にたっするわけですねぇ】 <だがよ、カラスだけが鳥じゃねぇぜ> 【その通りですよぉ。 カラスしかいない地域で、鳥を観察し、すべての鳥が黒いという結論は、その地域では正しいことです。 しかし、帰納の問題点として、違う地域で、白鳥をみれば、すべての鳥は黒いという仮説は間違いだと言うことになるわけですねぇ】 <じゃぁ、帰納はまちがっているんじゃねぇか?> 【いえいえ、間違いというよりも、帰納による結論は、必ずしも確実な真理ではなく、ある程度の確率を持ったものに過ぎないわけですねぇ。 演繹、帰納、それぞれの論拠には欠点はありますが、推論としては間違っていないということですねぇ。 どちらも欠点があるから論拠にならないといえば、いったいどんな論拠が是とされると思いますかぁ?】 <い、いや・・・> 【仮にまちがった論拠があるとすれば、演繹と帰納をごちゃ混ぜにしたり、思いついたことを羅列する、極端に矛盾を許容する論法はまちがった論拠といえるでしょうねぇ。 あるいは、これは正しい、なぜなら私は正しいと思うからだ、報道は正しい、なぜなら、テレビでそう報道されているからといったものは、論拠とはならないでしょうねぇ】 『続きは次回ということで』
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呟き尾形の占いの話
呟き尾形が占星学についてまとめた、ノート代わりのblogです。