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マグニチュードπ
 荒れ果てた母校の校庭

 

マグニチュードπ 信じられない情報と現実


★★★ツイッターに呟いた、マグニチュードπ★★★

★★★ここから★★★
029 ストーブがたりないと話を聞く。電気がないので、多くの石油ファンヒーターが使えないのだ。使っていない石油ストーブのことをおもいだし、直売所からもってくる。でも、うまく火がつけられなかった・・・なさけない。 #MAGNITUDE_P

030 暗くなり、寒さがさらに心を冷やす。余震は相変わらず続いている。不安を背負いながら一夜を明かす。 #MAGNITUDE_P

031 朝起きて、小学校へ向かう。  #MAGNITUDE_P

032 徒歩で小学校に到着。山を越えた先は別世界だった。  #MAGNITUDE_P

033-1 校庭にまばらに駐車してあるような車があった。最初は、避難した人が駐車した車かもしれないと思い、噂は大げさだったのだと目の前の光景があってもそういいきかせるようにした・・・ #MAGNITUDE_P

033-2 もちろん、それは甘い考えであり現実逃避。校庭にある車は津波でながされた車だった。 #MAGNITUDE_P

033-3 校庭にある車たちは、子供のおもちゃ箱のミニカーのように校庭につめこまれていた。  #MAGNITUDE_P

033-4 壊滅 昨日聞いた言葉の意味をやっとわかりかけてきた。 #MAGNITUDE_P

034 そして、自分は、車とがれきに埋まっている校庭への門をくぐる。 #MAGNITUDE_P

 

★★★ここまで★★★


 

 

 震災から翌日。小学校にむかった。

 理由は、私は、Aさんに小学校に避難を勧めたし、Bさんも小学校に避難しているであろうとおもったからだ。
 噂では、小学校は津波に呑まれ、多くの犠牲者を出したのだから、想像もしたくもないが、最悪の状況も考えなければいけなかったからだ。

 そんな悲劇の場所に避難を勧めた理由は二つ。
 一つ目は、大津波がきたとして、帰り道が津波の被害にあう可能性があったこと。
 二つ目は、小学校は、去年のチリ津波で避難所として実績があり、指定された避難所だから、避難時の準備がされており、大津波でも避難所として機能するだろうということの二つだ。

 近所の避難所はあるにはある。だが、近所の避難所に避難するとしても、そもそも、50世帯前後のための避難所であるため、小学校ほどの人を許容できないだろうという予想した。
 防災マップはあらかじめチェックしていたが、仙石線より先に津波がくることはないという想定だった。
 6mの津波であるという予想が防災無線によって伝えられていたわけだが、後日、これは何度か訂正されていたという。
 訂正された防災無線が確認できなかったのは、地震後の停電で防災無線が機能しなかったということだ。
 それが10mを越える津波だとわかっていればもっと違う判断もしただろうが、それは結果論というものだし、それでも、小学校までは来ないと判断したのではないかとも思う。
 私自身、津波がきても小学校ぐらいなら床下浸水だろうという甘い判断だったということもある。

 今でも深く後悔している。


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