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マグニチュードπ
 安否確認

 

マグニチュードπ 安否確認


★★★ツイッターに呟いた、マグニチュードπ★★★

★★★ここから★★★
064 不意に僕の名を呼ぶ声が聞こえる。幼馴で1つ年上の先輩だ。
  ・・・生きていてよかった・・・ #MAGNITUDE_P

065 AさんはAさんの母を探しているようだった。 #MAGNITUDE_P

066 Aさんの父は、地震の時、ちょうどお寺のあたりを幼稚園バスをはしらせていたので、お寺に避難していることを伝えたが、Aさんはすでにしっていた #MAGNITUDE_P


067 自分はAさんのお母さんの安否をしらないことを伝えると、「そうか」と言って、「そんじゃまたな」といって、力強くすれ違った。
 とても頼もしかった。 #MAGNITUDE_P

068-1 Aさんの母の安否を想像した時、キリリと胸が痛んだ。Aさんの母は、自分が子供のころから知っている人だし、こんな状況では、最悪のことも考えられるからだ。そして、小学校に探しに来ている、BさんとCさんのことも同じように考えられるのだから。 #MAGNITUDE_P

068-2 廊下ですれ違う人は、不安そうに知人、親族を探しているようだ。 #MAGNITUDE_P

068-3 多分、自分も、すれ違う人のような不安そうな顔をしているのだろう。 #MAGNITUDE_P

069 教室をのぞく。中の人のつらそうな雰囲気に、とても大声でAさんの名前を呼べない。 #MAGNITUDE_P

070 小学校のどこかにAさんがいると確信できれば、もっと積極的に探せるが、体育館の惨劇のうわさを頭をよぎるたびに、もしかたらダメだったかもしれないという思いが、頭の中で渦巻き、冷静な判断ができなくなる。 #MAGNITUDE_P

071 不安な想像ばかりが浮かんではかき消していることに気がつく。ただ、ただ生きていてほしい・・・ #MAGNITUDE_P

072-1 半分あきらめかけた時、Aさんと避難したBさんの姿を廊下見つけた。 #MAGNITUDE_P

072-2 安否確認で探していた人とであって言葉を失いながらも無事で何よりですと声をかけたはずだ。その時はうれしくて、自分が何を言ったのかすら今一つ記憶が薄い。 #MAGNITUDE_P

072-3 Aさんと避難したBさんは靴ではなく、ビニール袋をはいていた。おそらくは、津波で靴も流されたかしたのだろう。昨日の津波の凄まじさを思い知らされる。 #MAGNITUDE_P

073 Aさんの安否は怖くて聞けない。 #MAGNITUDE_P

★★★ここまで★★★

 後でわかることだが1つ上の先輩の母親は、亡くなられていた。
 津波に飲まれてしまったらしい。
 会った時の話しぶりでも、小学校でいないのであればもう駄目かもしれないとも言っていた。
 なんとも切ない現実ではあり、言葉に詰まったのを覚えている。
 同時に、まだ会えていない家族の安否もきになる。そもそも、父と兄にいたっては、どこにいるのかすらもわからない。

 そんな会話をしながらも、知り合いに会えるということは何とも心強いとは思えた。
 安否確認をしている間は、なんとも精神が知り減らされる思いになるが、知り合いと会えるとその気持ちが共有できるからだ。
 安否確認するのは、無事だと信じているからこそ、安否確認をするわけだが、反面、無事で無い可能性もあるから安否確認をするのだから、信じていることと信じたくない可能性の葛藤は、できることなら味わいたくもないものだ。

 ともあれ、小学校で探していた2人のうち、1人とであえて安心した。
 良かったと思う。
 目頭があつかったから、多分目に涙を浮かべていたようにも思うが、よくわからない。
 ただ、もう1人の安否はのど元まで出かかるが声にでなかった。
 怖いと自分の体は言うことをきかないものだと痛感した。
 




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