マグニチュードπ ダメかもしれない 無駄かもしれない。
★★★ツイッターに呟いた、マグニチュードπ★★★
★★★★ここから★★★
117-1 ふと、これから先のことを考える。いろいろな案が浮かぶ。メモをとる。ちょっとだけ希望が持てた。先にやるべきことを考えると、希望は湧いてくるものだ。 #MAGNITUDE_P
117-2 たぶん、今の自分に不足しているのは、水でも食糧でも電気でもなく、未来の夢を見ることなのだろう。 #MAGNITUDE_P
118 続く余震。平静を保ち冷静なふりをしているが、動揺していることが手に取るようにわかる。冷静になろうとする自分と動揺してパニックになろうとする自分の狭間に、マグニチュードπ の心の余震があるのだろう。 #MAGNITUDE_P
119-1いっそ割り切ってしまえばいいんじゃないか? 冷たい水も熱いお湯だと言い聞かせれば熱くなるんじゃないか? ・・・できるわけがない。 #MAGNITUDE_P
119-2 自分が今感じていることを否定するほど、理性は強くない。できるとすれば、逃避して他人に投影して、責任転嫁してごまかすしかない。 #MAGNITUDE_P
120 自分の部屋に戻ってみる。倒れるものがすべて倒れたというくらい倒れていた。大切なもの、大切でないモノ、今、必要なもの、必要で無いモノ、全部、入り混じっていた。 #MAGNITUDE_P
121 やるべきことが多くて、片付ける暇はない。とりあえず、すぐに必要そうなものを発掘する。 #MAGNITUDE_P
122 震災前の部屋を思い出しながら、どのあたりに埋まっているか探す。いくつかみつかった。いくつかみつからなかった。この事実を見つかっただけラッキーととらえるか、見つからなかったアンラッキーととらえるか少しだけ迷う。 #MAGNITUDE_P
★★★ここまで★★★★
震災から半年近くたつが、未だに震災の時の話題になる。
おそらく、ここ数年語り継がれていくのだろうし、その方が結果的にいいことにつながると思う。
なにより、被災者が欲しているのは、一方的な憐みや同情ではなく、理解だということだろう。
震災体験や自分自身の感情を語り合うことで、未だに信じられない、受け入れがたい体験を心の中で整理し、過去の実体験として受け入れるための他者からの理解。
おそらくは、他者に理解してもらうことで、初めて自分自身の中でも受け入れられることになるのだろう。
意識的にしろ、無意識的にしろ、多くの被災者は、この理解を求めているのだと感じている。
ともあれ、当時はとにかく悪いことしか思いつかなかった。
だから、あえて先のことを考えることにした。
こんなときに先のことを考えるどころではないという思いもふと浮かぶも、先のことを考えると、落ち込んで重い気持ちがふわりと軽くなる。
そう、先のことを考えると希望が持てるものだ。
被災者に必要なものは何かと問われれば、私は水でも食糧でもお金でもなく、将来の夢だと思っている。
どんなに絶望しても、将来の夢さえ持てれば、希望が持てる。実際、これからDさき、目の前の問題をどうすれば解決できるかということを考えていけば希望が持てるものだということを改めて痛感した。
何度、心が折れようが、立ち直るときは将来のことを考えているものだ。
だから、ポッキリ心が折れてしまった被災地に不足しているものこそが、夢であり、希望だということだ。
もちろん、夢も希望も失うのは当然といえば当然だ。
今まで蓄積したものが津波で流され、瓦礫と化したのだから。
それでいて、政府や自治体は、震災からしばらく機能せず、支援物資も流さず、多くの人々の善意の籠った支援物資を、要請がないという理由で倉庫にとどめていたわけだ。
被災地で要請しなかったわけではない。単純に、要請の声が届かなかっただけの話だ。
震災の初めの支援がそんなことでは、当然心が折れる。
それでも、政府や自治体は、心の折れた人々のことを無視して、事務的に冷たく処理していく。もっとも、政府や自治体というものはそういう組織として構築したのは私たちであることを忘れてはいけない。
ともあれ、被災地では多くの人が心が折れ、夢も希望も見失った。
もちろん、将来の夢が不足しているのは被災地だけに限らない。
この日本という国全体が、将来の夢を見失っている。
夢を語れば、そんな夢みたいなこと無理に決まっていると鼻で笑われる。
鼻で笑われれば、自尊心は傷つけられるのは当然だ。
自分の心を守るために夢を語らない人が多くなり、語られることのない夢は、各自の胸に眠り、やがて忘れられる。
それが、日本という国の現状だろう。
夢なくして復興などあり得ないのだから。
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