マグニチュードπ 混乱の中にも生まれつつある秩序
★★★ツイッターに呟いた、マグニチュードπ★★★
★★★★
152-1 震災後、倒れた鉢花を直し、水をかけながら無駄かもしれない作業を肩を落としながら続けていると、自分を呼ぶ声がする。 #MAGNITUDE_P
152-2 幻聴が聞こえ始めたかと思う。こりゃ終わりかなとおもってしまう。 #MAGNITUDE_P
152-3 しかし、ふたたび名前が呼ばれ、顔をあげてみると、目の前に兄がいた。ずっと待っていた兄だが正直目をうたがった。よかった。 #MAGNITUDE_P
153 申し訳ない気持ちと安心感で、涙声になる。 #MAGNITUDE_P
154 兄はそんな涙声を一括する。頼もしくはあったが、ひどくさみしかった。兄らしいといえば兄らしい。 #MAGNITUDE_P
155 父も兄と一緒に帰ってきた。父からはねぎらいの言葉をもらえ、少しだけ心が潤う。 #MAGNITUDE_P
★★★★
震災の日、別々の場所で被災した家族だったが、義姉と甥に続いて、父と兄と合流できた。
最初、兄が私の名前を呼んだ時は幻聴と思えたが、それが現実だった時は、なんとも落ち込んでいた気持ちが、不安という濃霧のようにつつまれていたが、一気に濃霧がはれたような気持ちになれた。
そこで、一気に感情があふれたのだが、ドライに一括されたのが、なんと冷たく感じでさみしく感じたものだが、それはそれでいつもの兄だともいえたのかもしれないし、視点を変えれば頼もしいとも感じたのもたしかだった。
もしかしたら、兄も精神的に落ち込んでいるかもしれないという可能性も頭によぎっていたが、戻ってきた兄はそんなことはなかったからだ。
とにもかくにも、できることはやって、兄にバトンは渡せて一安心だった。
次に父と再会し、ねぎらいの言葉をもらって少しだけ心が潤った気持ちになれた。
あとは、病院に入院していた母と、仙台でアルバイトをしている姪と合流するばかりだった。
今でこそ大丈夫だと分かっているが、当時は、母の入院する病院は河口の近くなだけに大丈夫だろうか? 姪は仙台でだいじょうぶなのだろうか?
と心配だった。
もちろん、後になって母も姪も無事は確認できたわけだが・・・。
それにしても、いつもは家にいるはずの父も兄も義姉も震災の日に限って、父と兄は母の見舞い、義姉と甥は中学校の卒業式となんともいろいろな意味で普通の日ではなかったことに、いまでも首をかしげてしまう。
ともあれ、父と兄が戻ってきたことで、やっと家族が集まれたような
気がした時だった。
震災で炎上するコンビナート
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