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●ドラゴン小隊
 ドラゴン小隊は敵の先鋒と接触していた。一瞬のうちに黒いキャンパスに、MS
の誘爆による発光が見える。シンの搭乗するZRFが早くも敵機のトーアを撃破し
たのだ。
「一つ目!」
 ビームサーベルを背中に収め、ビームライフルで2機目のターゲットに照準を合
わせる。すると、その照準の中に、リュージの搭乗する赤いZAIRが入り込み、シ
ンのターゲットを横取りする。
「あんたにだけいい格好はさせないぜ。おっと」リュージは自分を狙ったビームを
回避する。
 リュージとシンが攻撃していたMSを見ると、リュージを狙った敵機は破壊され
ていた。
「二人とも何をやっているんだ」
 バナードが後方から、リュージを狙ったMSを撃破していたのだ。
「はん、やるじゃないか。バナード中尉、その調子で援護を頼むぜ」
 リュージはバナードにウィンクをしてから、次の敵小隊へ向い、敵トーアの小隊と
接触すると同時に、シンのZRFのビームライフルが火を噴き、トーアの隊長機の
腹部に穴をあける。
 その間にリュージは、敵トーアの隊長機の右にいるトーアの右腕に斬撃を加えた。
トーアはたまらず、ビームガンを乱射しながらリュージの乗る赤いZAIRから離れよ
うとする。リュージは、シールドでトーアの攻撃を回避した。
「やるな、赤いガンダムもどきのパイロット」
 不意にリュージのコクピットに通信が入る。
「こんなところで会うなんて奇遇だな。ダービー狂」
「ふん、私は、おまえに負けたのでは・・・」
 リュージはダービー狂の捨て台詞を聞き終わる前に通信を強制的に切り、ビーム
ライフルを左肩、右膝、左足首に命中させ、ダービー狂の乗るトーアが戦闘不能状
態にする。無力化したトーアは、そのまま宇宙に流されていった。
「悪いが、アホに付き合ってる暇は無いんでね」そういって、シンのZRFをモニターに
写した「そうさ。俺は今まで撃墜数で負けたことが無かったのに・・・MSの性能だけ
じゃない・・・本気でやばいぜ・・・」リュージは新たなライバルに闘志を燃やしていた。

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