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●虚空を舞う竜
 フレイム小隊、ブレード小隊は、合流し、ドラゴン小隊は敵新型MSの小
隊の側面からやって来た。
 ケイスはディスプレイに出てくる数字と文字に目をやる。
「ふん。新型が6機。シュワルジーネ3機とはたいそうな戦力だな」
「隊長、ドラゴン小隊、このままシュワルジーネの小隊へ切り込みます」
 イチジョウ中尉が言うと同時に、ドラゴン小隊はそのままシュワルジーネ
小隊へ切り込む。新型のビームの槍を回避しつつシュワルジーネ3機と
接触する。ZRFはビームライフルを一閃するが、シュワルジーネは非人間
的なレスポンスで回避する。シンはそのまま加速してシュワルジーネと接触
してビームサーベルで斬撃を加えるが、これもかわす。
「速い!」
「おまえが遅いんだよ」
 シュワルジーネのパイロットがシンを嘲笑うような言葉を叫ぶと、ZRFが身
構える前に、至近距離からZRFをロックし、スイッチに手をかける。
「ふははは、このガフマンの力を思い知れー!」
 エネルギーの塊はZRFに向かって撃ち放とうとした瞬間、ガフマンのシュワ
ルジーネは大きな衝撃を受け、ビームカノンから放たれたビームはむなしく
虚空の中に消えていった。
「な、なんだと!」
 ZRFを援護したのは、ラグナの搭乗する緑色のZAIRだった。
「助かったよ、ラグナ!」
 ZRFは態勢を整えると、ビームライフル3発シュワルジーネに打ち込む。
「ば、ばかな。この私が、やられるとは・・・憶えていろ、ガンダム!」
 ガフマンはそのまま脱出ポットで脱出した。
「のこりは?」
「シュワルジーネの部隊はアレで終わりです」
 ZRFのコクピットにラグナの顔が現われる。
「わりぃな。シン。あんたがあれにてこずっている間に、オレがいただいたよ。
まぁ、さっきのやつらよりは手ごわかったが、オレ様の敵じゃないぜ」
 リュージが、ラグナとシンの会話に割り込む。シンは頼もしい仲間達に笑顔
で答える。
「!」
 と、その時、シンは不可解な感覚に襲われる。
「どうした? シン?」
「エリザ! 駄目だ! それに飲まれちゃいけない!」
 ZRFは変形し、青い地球のある方向へ飛んでいく。


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