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小説を書こう!
第10回
 小説を書く前に その2

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
 今回は、小説って何だろう? という問いの回答&小説の定義だよね?
 シニョール呟き尾形?
『はい。それでは、ムーシコス君。これを読んでください』
「は、はい。
 え〜っと・・・
 ○物語をつむぐもの」
 でも、なんで物語をつむぐのだろうか?
「なんでだろうね?」
『面白く、爽快感があるからだそうです』
「○アイデンテティ。
 次が・・・
 ○自己表現の手段の一つ・・・だね」
 小説って自己表現だ。っていうことかな?
『そうですね』
「次、
 ○書き手として、自分の中にある世界を吐き出す行為」
 なんだか、これって自己表現と同じ意見じゃない?」
 そういえば、そうだね。
『それだけ、小説というものが、自己表現だという意見が
ある。ということですね』
「次、
 ○実生活にないリアルを想像して楽しむ場所。
 あ、なんとなくわかるなぁ」
『そうですね。なぜ、小説を読むのか? といわれれば、
それは、非日常性を体験したいからだと思いますからね』
「次、
 読み手として、現実では手に入らない感情を手にする
行為」
 これは、さっき言った、”ひにちじょうせい”ってや
つにつながるね。
『はい。ただ、主になる目的は若干異なりますけどね』
「どういうこと?」
『非日常性を体験することを目的とすることと、非日常
性によって特別な感情を手にすることをとは目的が違う。
 ということです』
 よくわかんないなぁ。
『これについては、たぶん後日解説することになると
思いますので、期待せずにお楽しみに』
「ふ〜ん、気持ちを持たせるね。
 次、非日常性を体験するもの」
 ズバリ、でたねぇ。
『はい』
「次、
 ○感情を揺り動かし豊かな人間になるための方法。
 これってどういうことなのかなぁ?」
 きっと、たくさん文章を読んでたくさん感じることで、
創造力が豊かになるってことだと思うよ。
『そうですね。思考や感情はそれを行えば行うほど、豊
かになりますからね。文章から様々なことを想像してい
けば、豊かな創造力が育ちます』
「へぇ、小説を読んだり書いたりするのは、とってもい
い事みたいだね。
 次、
 ○読者に提供し、喜んでもらうもの」
 その通り!
「次、
 ○”誰かを楽しませたい”という欲求に従った行為」
 なるほどねぇ〜。与える喜び。ってやつかな。
 シニョール呟き尾形はどう?
『そうですね。小説を書いていると言うことは、読者を
想定して書いていますからね。読んでもらうからには、
楽しんでもらうよう努力、工夫はかかせませんね』
「次、
 ○読み手として、現実から抜け出す行為。別の自分を
演じる行為」
 ちょっと変わった意見かな?
『いえいえ、確かに直接このことを言葉にはしていませ
んが、小説を読むからには、意識的にせよ、無意識にせ
よこういった背景はあると思います。
 むしろ、それを指摘した方が鋭い洞察力がある。と言
うべきだと思います』
「なんだか難しいな。
 次、
 ○物語を作りたい」
 ズバリ、ストレートだね。
「たしかに。
 次、
 ○書きたいから書く」
 これも、直球だけどそれだけに有無を言わせぬ説得力
があるね。
「次、
 自分とは何かを探るもの」
『小説を書くからには、物語を作りたい、書きたいから
書くという純粋な気持ちを自覚すると、小説を書き進め
る原動力になります』
「次、
 ○手が届かなくって、ずっと、探しているもの」
 なんだかポエムチックだねぇ。
「夢と希望を感じるよね。
 次、
 ○物語は心に効くお薬」
 説得力があるね。僕らの物語も心に聞いているかなぁ。
『そう願いたいものです』
「次、
 ○複数の意味が絡み合ったメッセージ」
 これまでの意見とちょっと変わってない?
『いえ、私はこの意見と同感です。
 小説を書きたいと思う人は言葉は違えど同じ気持ちな
んだとおもいます』
「次、
 ○標語や法律の条文と正反対のもの」
 どういうこと?
『だれもが同じように認識することを目的とした客観的
なものではなく、主観的なもの。と言う意味だと思いま
す』
「次、
 ○自己満足するためのもの」
 ちょっと、開き直ったって感じがするけど、素直な意
見のように感じるな。
『同感です。そこから自己表現したいとか、読み手を楽
しませたい。という気持ちが出るんだと思います』
「次、
 ○リアリティーを描くもの」
『実は、後日、小説のリアリティーについては解説する
つもりでした。
 これはかなり意見が分かれると思いますが、勇気を出
してがんばろうと思います』
「 次、
 ○人間を描くもの」
『確かに小説とは、小説の中の登場人物を通して、読者
へ向けて、なにかメッセージを各行為でもありますから
ね』
「最後、
 ○自分を取り巻いてる世界ってなんだ、と探求するも
の」
 この意見からも感じるんだけど、なんか小説って何?
 という問いで、すごいことを探求しているって感じ、
するよね。
『その通りです。
 そして、小説にせよ、芸術にせよ、哲学にせよ、行為、
手法は違いますが、こうした自己表現は人間を豊かに成
長させるし、それこそが人間としての価値を高めるもの
だと思います。
 現代において、小説を読みたい人よりも、書きたい人
が多い。という傾向は、意識的にせよ、無意識的にせよ、
自己表現をすることにより、自分自身の価値を高めると
同時に自己表現を通して他人を喜ばせたい。
 という欲求を人は先天的に持っているのだと思います』
 むずかしいことは抜きにして、小説というのは、自己
表現で、物語を通して読者にメッセージを伝えるもの。
 ってことだ。
『ま、まぁ、その通りです』
 最初からそういえば?
「でも、こうして他の人の意見を聞いた後に結論を聞く
のと、聞く前に結論だけを聞くのではなんか天と地の差
があるように思えるね」
『ムーシコス君が一番正しいことを指摘しております。
 さて、いろいろな意見はありますが、”小説を書こう!”
では、”物語を通して読者に伝えるもの”と定義したい
と思います』
「ムリに定義する必要はあるの?」
 う〜ん、定義があった方が、話がまとまったような感
じがするんじゃない? それに今回はアンケートの回答
&定義だからね。
 ということで、それではまた!
 アルデベルチ! 


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