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小説を書こう!
第24回
 リアリティーのある文章を書くコツ

 

 

 

 

 

 

 

 

  ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、文章にリアリティーを与えるには? だったよね」
『はい』
 前回は5W1Hで具体的にということだったけど、なんでもかんでも、
具体的に全部書いてしまえばいいってことさ。
『い、いえ、そこまで極端になると、かえってリアリティーがなくなり
ます』
 え? それはどうしてそうなる?
『”リアル”というのは、その世界の空気を感じれるかどうか。です。
 非現実的であろうがなかろうが、相手が読んで、想像して、その中に自
分をおけたなら、それはそれで、成功です。
 そのためには、映像が目に浮かぶように書く。細部を描く。具体的に色、
匂い、音、手触りなど五感をフル稼働して書く。なにより、他と比べて異
なる特徴を書くなどがあり、まさに、クニークルスの言ったとおり、全部
書いてしまえばいいようにも受け取れます。
 しかし、私たちは全知全能ではありません』
「どういうこと? 分かんないよ」
 ん? 分かんない・・・
 あ、分かった! ズバリ、分からないもの見えないものは描かない。
『ご名答。
 失敗している小説のほとんどは視点が動いていて、読者を混乱させてい
ます。
 たとえば、全知全能のいわゆる神様のような視点で何でもかんでも全部
書いてしまうと、読んでいる人は全知全能の存在でないため、どこかウソ
っぽい感じをうけるんですね。
 ですから、見えないものは描かないことで、不思議と、文章に立体感が出て
きます。
 なにより、書き手が何もかもを解釈し、説明してしまうと、読者の入り
込む隙間がなくなります。
 そうすると、読者はその文章に興味を失います』
「わ、なんか、小説の書き方って感じがするなぁ」
『さて、ちょっとごちゃごちゃしてきたので、次回はリアリティーのある
文章の書き方のまとめをしてみます』
 それじゃ、次回をお楽しみに。
 アルデベルチ!





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