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小説を書こう!
第174回
 小説の書き方 会話文について 1 

 

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 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「今回は小説のなにについてなの?」
『今回から、会話文についてお話します』
「なにか技術はあるの?」
『技術と言うよりも、センスというか心構え、ないし、意識することですね』
《どんなことを意識すればいいのだ?(o−Д−)?》
『まず、会話文とは、登場人物が喋った言葉をそのまま書き写したかのように見せる文です。
 会話ですから、その中身については、きまりや技術というものはなく、むしろ、会話の流れやリズム、言い回し自体が小説の個性となるものです』
「どんなのでもいいってこと?」
『そうですね。
 仮に、まわりくどい台詞も好きな人は好きですし、その回りくどさにも作者とキャラクターの個性はでてきます。
 オノマトペも幼稚とおもわれるかもしれませんが、それもおりでしょう』
《パペットマペット?O(≧∇≦)O 》
 オノマトペだよ、めぐたん。
 擬声語を意味するフランス語だね。
《おフランス語なんて幼稚じゃないじゃないか!(◎o◎)》
「えっと、この場合はオノマトペという単語の意味じゃなくて、オノマトペという擬声語だよね。
 動物の鳴き声のワンワンとかだよね」
『そうですね。
音や様子を文字に移し替えたもので、日本語には特に多いので、逆をいえば作者やキャラクターの個性を出す場所でもあるわけです。
 オノマトペに限らず、会話は、単語の選び方、口調も個性の出しどころです』
《ふりーだむなのだ(=皿=)ジユーダー》
「なんでもいいってこと?」
『安易にそういうことはいえません。
 たとえば、単語だって、専門用語、スラング、方言などは独特の物で、読者に伝わらない可能性があります。
 もちろん、その都度解説を入れると言う表現もありですが、多用すると会話のリズムも崩れます。
 解説ベースのスタンスの小説であればそれでもいいのですが、全てが解説ベースの小説ではありませんし、テンポのよい小説には不向きです』
 読み手に分かってもらえること、作風に一致させることが大切ってことだね。シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 ともあれ、会話文は、台詞の内容によってキャラクターの性格や感情を表現することができます。そして、キャラクターの個性を作るのに最適でかつ、手軽な文章が会話文だともいえるでしょう』
《あ、そーいえば、このメールマガジンは会話形式だぞΣ(○ロ○)》
『そうですね。
 キャラクターが喋るという動作を続けると能動的でわかりやすさを強調できます。
 このメールマガジンの場合はそうした目的をもって、会話形式で進められています』
 映画で言うとアクションシーンみたいなものだね。シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 リズムよく、テンポよく、手軽に楽しめるところでもあるでしょうね。
 ただ、映画の制作がそうであるように、出来上がりはリズムよく、テンポよく進み、時間としては短いシーンですが、制作そのものは創意工夫がなされています。
 小説も、読むのは手軽ではありますが、書くとなると手軽と思われるほどではなく、むしろ、腕の見せ所でもあります。
 なぜなら、会話文こそ、書き手の技量が透けて見える部分です。
 続きは次回にお話しましょう!』
それじゃ、アルデベルチ。
 

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