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小説を書こう!
182号  人称と視点について 3 人称の選び方 1

 

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ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回は、人称と視点についてだったけど、今回は小説の何についての話しなの」
『人称の話の続きで、一般的な三人称についてより掘り下げてお話ししたいと思います』
「三人称は、一元視点、完全客観型、多元視点型と3種類あるんだったよね」
《いっぱいあって、混乱するのだ〜o(@.@)o 》
 なにか、選ぶ基準とかあるのかな、シニョール呟き尾形。
『書きたい小説の書きやすさが一番ですね。もちろん、ストーリーによってきまることもあります』
「というと?」
『たとえば、ストーリー上、どうしても主人公以外の視点から書く必要のあるシーンがあるような戦記物を書く際、敵国側のシーンが必要なら、語り部=主人公の視点からでは限界があります』
《さすがにワープでもしない限り、遠い場所のことなんてわからないのだ゚
★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆。.(ノ ̄▽ ̄)ノキラキラワープ☆》
「同時に別の場所に2か所いることもできないしね》
 そんな時に三人称で一元視点にするなら敵国側にも主人公になるようなキャラクターをおくけど、それって三人称一元視点にこだわる理由はないよね。シニョール呟き尾形。
『はい。
 あくまで、一人称、および三人称一元視点は原則として主人公に限定されていますからね。
 もちろん、クニークルスが言うように、主人公を複数にして視点変更を使えばできなくはありません。つまり、工夫次第とはなりますが、その視点であることにこだわりないし、大きな理由がない限り無理に難しい方法をとる必要はないと思います』
「リスクがあるってことだね」
『はい、リスクがあるなら、そのリスク分のメリットが必要になります』
《メリットもないのにリスクだけっていうのは頭が悪いからなヾ(`◇´)ノ彡☆コノ!バカチンガァ!! 》
「じゃぁ、何を基準にして選べばいいの?」
『それは、書きやすさと、どれをえらば面白さを演出できるかということです』
《おもしろさ?( ̄_ ̄?)ハテナ?》
『たとえば、勧善懲悪のような、小説なら、一人称か三人称一元視点が書きやすく、面白さも演出しやすくなります』
《完全超悪・・・。強力な悪に立ち向かうんだな(^u^)♪》
 完全な間違いってわけではないけど、違うんだな。
 勧善懲悪は、善良な人や行いを褒めて勧め、悪い人や行いは懲らしめ戒めることだよ。めぐたん。
『つまり、主人公は正義の味方で、敵のドラマの演出は必要ないということなら、主人公と対峙するときだけの、敵が出てくればいいというというコンセプトのものがたりなら、一人称でもまったく問題ありませんし、三人称一元視点でもいいでしょう。
 特に、一人称の方が、読者に感情移入させることが重要です』
《物語に入り込ませるんだなo(*^▽^*)o~♪ 》
『そうですね。
 ですから、すべてを語る必要もありません。
 むしろ、敵は何を考えているかわからないというのは、何が起こるかわからないことを意味しますから、読者に緊張感を感じてもらえます。
 その意味では、一人称や三人称一元視点はわからない、ないし表現しづらいこと自体がメリットであるとはいえるのです』
 それじゃ、アルデベルチ。


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