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181号 人称と視点について 2 三人称

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 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回は、人称と視点についてだったけど、今回は小説の何についての話しなの」
『今回は、小説の人称の中でも一般的な三人称についてより掘り下げてお話ししたいと思います。
「三人称の場合は、登場人物ではない第三者が語り部になるんだったよね」
その中でも、神様のような視点の完全客観型や多元視点があるんだったね。
 シニョール呟き尾形。
《どう違うのだ?(◎_◎) ン》
 神視点は、語り部は同じですが、神様のようにさまざまな場面を語ることができます。小説の世界のガイド的な語り口になり、原則として情景描写は客観的なものになります。
 もちろん、あくまで客観的なので、客観的であれば主人公の心情を説明も可能ですが、あくまで説明です。
 それに対して、一元視点、多元視点は、登場人物にスポットを当てた形の語り部となります。一元視点の場合は基本的には、登場人物の一人だけに視点を定め、多元視点はそれが複数の視点に切り替わるというものです。
 なお、一元視点については、一人称の私や僕というのものとにていますが、登場人物ではない第三者は一人称では知りえないような情報も語れます』
「えっと、神視点は、小説の世界や出来事の全体像を把握していて、小説の外からガイドで、一元視点、多元視点は小説から表現されるって感じかな?」
『そんなところですね。
 三人称の場合、3つの視点が主だったものですが、分類にきまったルールはないので、多元視点と神視点は同じに語られる場合もあります。
 ともあれ、まずは、人称と視点を決めておく必要があります』
「えっと、基本的に小説を書く際は、その物語を一人称で書くか、三人称で書くかってことだよね」
 小説を書くときに最初の選択ってやつだね。ムーシコス君。
『このとき、人称とは別に視点も選択しなければなりません』
《なんでなのだ?(○0○)》
『視点と人称は切っても切り離せない関係だからです。
 視点というのは説明や描写など台詞以外の文章ですが、その文章の主体が誰かを決めなければそもそも文章が書けないのです』
 人称というのは主体になるわけだからね。
 主体をはっきりさせなきゃだめってはなしだね。しにょーる呟き尾形。
『そうですね。
 さて、この人称には、一人称と三人称が実質的な最初の選択肢になります。
「二人称の小説はめずらしいものね」
『そうです。
 二人称で小説を書くということはまずありえません。
 ですから、一人称か三人称という選択になるわけです。
 さらに三人称は、一元視点、完全客観型、多元視点型と3種類にわけられます』
「えっと、全部で4つのパターンがあるってことだね」
『そうですね。
 どれを選べばいいのかは、書きやすさと面白さを演出できるかなどが基準になるでしょう。
 書きやすさや面白さの演出については次回にお話しすることにしましょう』
 それじゃ、アルデベルチ。

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