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小説を書こう!
180号  人称と視点について 1

 

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★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回は、小説を書く上でタブーだったけど、今回は小説の何についての話しなの」
『今回は、人称と視点についてです』
《ニンショウ??(??0??)?
 小説を描くのにパスワードかなにか必要なのか?(-"-;)ムム・・・》
 それは、認証パスワード、コンピューターとかを使う時の本人確認のことだけど、今回は、小説の中で主体が話し手・聞き手・第三者のいずれであるかの区別のことだね。
 それぞれ、第一人称という自称。二人称という対称。第三人称という他称があるね。
『そうですね。
 小説本文を書き始める際には、必ず地の文を一人称で書くか三人称で書くかきめなければいけません。さらに、どこに語り部の立ち位置を置くかという視点の位置を決めなければなりません』
「人称はわかったけど、視点ってなに?」
『小説は、説明、描写、台詞によって構成されていることは過去にお話ししましたが、なかでも説明や描写の視点のことをいいます。
 詳しくは後で説明しますが、この視点をしっかり決めずに、いろいろ変えてしまうと読者は混乱しますし、作者も書きづらいものです』
《いわれてみればそーなのだφ(ΘL_Θ )メモメモ...》
「じゃぁ、人称と視点は、どんなのがあるの?」
『まず、一人称。
 登場人物の一人が語り部として文章が書かれます。
 ですので、その語り部の視点で書かれることになり、登場人物が話しているような文章になり、読者に語り掛けるような文章になります』
「登場人物が語り掛けるような小説になるのかな」
『そうですね。
 次は、あまりないのですが、二人称です』
 そういえば、さっき、シニョール尾形は、地の文章を書くとき、一人称か三人称で書くか決めなくちゃいけないって言ってたけれど、二人称は言ってなかったね。
「そういえば、そうだったね」
『そうですね。それだけ、二人称は珍しいということです。
 二人称は、語り部はあなたに対して直接語り掛けるように書かれたものですが、かなり特殊なので、普通の小説ではまずありません』
《なんでなのだ?[ ゚△゚ ]》
『単純に、小説を書くにしても、文章の難易度が高いことに加えて、読者も読んでいて、わかりづらいというのがあげられるでしょう。特にあなたといわれると、どうしても読者に向けられているように感じられるのもありますが、通常は小説の登場人物ですから、紛らわしいというのもあるのでしょう』
「次は三人称だね」
『一般に小説は三人称が主だったものです。
 登場人物ではない第三者が語り部となるものが三人称といわれるものです。
 その中でも、神様のような視点の完全客観型や多元視点があります』
《どう違うのだ?(◎_◎) ン》
『完全客観型の三人称は、視点を常に中央の一点に固定し、客観的に情景描写のみを行うものです』
 心理描写とか主観的な視点がないってことだね。
 シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 もちろん、あくまで客観的なので、客観的であれば主人公の心情を説明も可能ですが、あくまで説明です』
「じゃぁ、多元視点は?」
『多元視点型では物語を外側から見守るが、作品内すべての事情を知っている視点です。どの登場人物にも自由なタイミングで視点移動をすることで、登場人物全員について直接的な心理描写もできます。
 多元視点の他に、一元視点というものもあります。
 登場人物ではない第三者が語り部となりますが、登場人物の一人だけに視点を定め、その人物の見た風景や内心のみを描写する形式です』
《それは、一人称とおんなじじゃないか》
『たしかに、一人称の私や僕というのものそのまま、三人称としての登場人物に置き換えたものと近いのですが、登場人物ではない第三者は一人称では知りえないような情報も語れます』
「一人称ですべての事情を知ることはできないものね」
 それじゃ、アルデベルチ。。


★★★


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