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呟き尾形の哲学講座
第9回 ソクラテス 私は誰?

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
《う〜{{{{(+_+)}}}}》
【どうかしましたか?】
《あ、オチこぼれ占い師のフォルス》
【あ、あのぅ、本人を目の前にしてそれはひどいんじゃありませんか?】
《めぐたんは、それどころではないのだ。めぐたんは一体誰なのか考えなけ
ればいけないのだ》
【へ?(-_-;)】
《これだから、オチこぼれはこまるのだ。フォルス、きみは一体誰なのだ?》
【いやですねぇ。さっき、めぐたんが言ったとおり、オチこぼれ占い師のフ
ォルス・テッセラですよ】
《それはなぜなのだ?》
【ふむ、哲学的な問いですね。理由は私が私であることを知っているからで
す。それ以上でも、それ以下でもありません】
《それじゃ、ロゴスになってないのだ》
【はは、なるほど。
 それはごもっともです。つまり、めぐたんは、私がフォルスであることを
客観的に証明して欲しいというわけですね】
《よくわからないけど、そうみたいなのだ》
【まず、ロゴスにおいて何が真かということを定義づけ無ければなりません】
《なんでなのだ?》
【めぐたん、1+1=?】
《2なのだ》
【本当に? だって、1は1じゃないかもしれないんですよ?】
《1は1なのだ》
【1が1である根拠は?】
《・・・ないのだ。でも、1は1なのだ》
【そう、全てを疑ってしまうと、全てが偽になるのですが、しかし、その偽
を判断するにも、真がないと判断できないんです】
《う〜ん、正しい、正しくないの判断は、正しいことを知っていて、正しい
ことと比較して初めて正しいか正しくないかって決められると言うことなの
かなぁ?》
【そう、正しいものが分からないのに、正否の判断ができるわけが無い。や
ったとしたら、それは単なる思い込みか、でたらめなあてずっぽーでしかな
いのですよ。
 哲学は何でも疑うという性質はありますが、それは本当のものが何かとい
うことを見つける作業であって、本当のものを見失ってはいけないんですよ。
 デカルトという哲学者は目に見える現象全てを疑って疑いつづけて、”我
あるがゆえに我あり”なんて言葉があるように、全てが幻覚や思い込みだっ
たとしても、考えている本人は疑いようの無いものという結論づけも可能で
すからね】
《むむ、ということは、めぐたんはめぐたんでいいの?》
【ま、まぁ、答えだけは間違いないでしょうね。でも、問題に解答を当ては
めるように導いた解答では間違いなんです。
 その結論に至るまで、どれだけ考え、思い悩むかで、同じ結論に達したと
してもその価値が違うんです。
 たとえば、2×2=4という計算式を暗記しいるだけでは、2×3=6と
いう解答は得られません。
 でも、2×2=2+2だという過程をもって4という解答を出したならだ
から、2×3=2+2+2=6だ。という解答が導き出せるわけです】
《そのへんは良く分からないけど、めぐたんはめぐたんだっていうことは間
違っていないことが分かったからいいのだε=ε=ε=┏( ・_・)┛》
【い、いや、だから・・・
 やれやれ、アイロニーでも使われて、どこぞの哲学者気取りのウサギにで
もそそのかされたんでしょうね】
 呼んだ?
【\(●o○;)ノ あなたはウサギのクニークルス】
 こうして直接会うのははじめてだから、ピアチューレになるのかな。
 オチこぼれ占い師のシニョール フォルス・テッセラ(ー_☆)キラリン
【まぁ、そうですね。もしかしたら、この白い時計搭のある村の広場にお店
を広げるかもしれませんので下見にきました。
 それにしても、めぐたん、大分戸惑ってましたよ。
 はやめに、イデアについて教えたらいかがですか?】
 それは、それ。シニョール呟き尾形に言ってくれたまえ。
 なんか、この前、原稿を無くしたって、落ち込んでいたから。それに、現
実世界で、いろいろ忙しくなったみたいだからね。
【まぁ、そりゃ、そっちの方が優先されるでしょうけど・・・】
「はぁ、はぁ、間に合った」
 どうしたの? セニョール ムーシコス。
「はぁ、はぁ、呟き尾形から伝言・・・はぁ、はぁ」
『さて、これをよんでいるみなさん。なにか質問、疑問点はありませ
んでしたか?
 もし、ありましたら、ぜひメールにて質問してください。
それでは失礼致します』
「だそうです」

★★★

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