登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
★★★
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです。
さて、今回は、前回に予告したとおり、ソクラテスの弟子、プラトンについてです」
『今回は例に漏れず、プラトンの生い立ちを紹介しようと思います。
プラトンは、BC427頃~437頃の人物とされています』
ずいぶん、あばうとだね。
『たしかに、紀元前の歴史はあいまいなことが多いですね。おそらく、それだけ人
間は時間に縛られなかったと思います。
それは、さておき、プラトンは、古代ギリシアの大哲学者とされています』
《なんでなのだ? ソクラテスの弟子なのに、ソクラテスよりすごいのか?》
「青は藍よりいでて、藍より青しだね。青い色を出すには、藍から色をとるんだけど
出る色は藍より、青い色が出ちゃうって事だけどね」
《むずかしいのだ》
【めぐたん。難しく考えることはありませんよぉ。弟子は師匠を超えるためにあるっ
て程度の認識でいいですから】
《ふ~ん、そんなものなのか》
『そんなものです。哲学の始祖として知られるソラクテスですが、そのソクラテスの
哲学を深く理解し、応用し、広く世の中に伝え、自分の哲学にしていったのが、プラ
トンです。
実際、プラトンは「対話」を通して「真理」へと上昇していく「弁証法的運動」を
見事に描き出しましたし、ソクラテスの言葉をとおして、プラトンの意見を発表して
いるともいわれています』
「つまり、対話にあるソクラテスの言葉は、必ずしもソクラテス本人が言っているこ
とじゃないってこと?」
【そうですねぇ。でも、だからといって嘘をついているわけでも、でたらめを書いて
いるわけでもありません。基本はソクラテスの言葉ですから、ソクラテスの哲学であ
ることは間違いないのですから】
『まったくもってそのとおりです。
キリスト教が神学体型を構築していく様に、プラトン哲学を利用していたと言われ
ています。プラトン派弟子のアリストテレスとともに、哲学の二大雛型を作り上げ、
今日に至るまでその影響力は絶えることはありません。
主著は「ソクラテスの弁明」「饗宴」「国家」などがあります』
以上が、歴史に記されているプラトン像だね。シニョール呟き尾形。
『はい。
次回は、プラトンがどのような経緯でプラトンの哲学が構築された
かということについて、講義を進めたいと思います。
さて、これを読んでいるみなさん。なにか質問、疑問点はありませ
んでしたか?
もし、ありましたら、ぜひメールにて質問してください。
それでは失礼致します』
★★★
前へ 次へ
質問、感想などは
、呟き尾形の哲学講座 掲示板に書き込みしください。
|