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呟き尾形の哲学講座
第14回 プラトン登場

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
 「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです。
 さて、今回は、前回に予告したとおり、ソクラテスの弟子、プラトンについてです」
『今回は例に漏れず、プラトンの生い立ちを紹介しようと思います。
 プラトンは、BC427頃〜437頃の人物とされています』
 ずいぶん、あばうとだね。
『たしかに、紀元前の歴史はあいまいなことが多いですね。おそらく、それだけ人
間は時間に縛られなかったと思います。
 それは、さておき、プラトンは、古代ギリシアの大哲学者とされています』
《なんでなのだ? ソクラテスの弟子なのに、ソクラテスよりすごいのか?》
「青は藍よりいでて、藍より青しだね。青い色を出すには、藍から色をとるんだけど
出る色は藍より、青い色が出ちゃうって事だけどね」
《むずかしいのだ》
【めぐたん。難しく考えることはありませんよぉ。弟子は師匠を超えるためにあるっ
て程度の認識でいいですから】
《ふ〜ん、そんなものなのか》
『そんなものです。哲学の始祖として知られるソラクテスですが、そのソクラテスの
哲学を深く理解し、応用し、広く世の中に伝え、自分の哲学にしていったのが、プラ
トンです。
 実際、プラトンは「対話」を通して「真理」へと上昇していく「弁証法的運動」を
見事に描き出しましたし、ソクラテスの言葉をとおして、プラトンの意見を発表して
いるともいわれています』
「つまり、対話にあるソクラテスの言葉は、必ずしもソクラテス本人が言っているこ
とじゃないってこと?」
【そうですねぇ。でも、だからといって嘘をついているわけでも、でたらめを書いて
いるわけでもありません。基本はソクラテスの言葉ですから、ソクラテスの哲学であ
ることは間違いないのですから】
『まったくもってそのとおりです。
 キリスト教が神学体型を構築していく様に、プラトン哲学を利用していたと言われ
ています。プラトン派弟子のアリストテレスとともに、哲学の二大雛型を作り上げ、
今日に至るまでその影響力は絶えることはありません。
 主著は「ソクラテスの弁明」「饗宴」「国家」などがあります』
 以上が、歴史に記されているプラトン像だね。シニョール呟き尾形。
『はい。
 次回は、プラトンがどのような経緯でプラトンの哲学が構築された
かということについて、講義を進めたいと思います。
 さて、これを読んでいるみなさん。なにか質問、疑問点はありませ
んでしたか?
 もし、ありましたら、ぜひメールにて質問してください。
それでは失礼致します』

★★★

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