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呟き尾形の哲学講座
第27回 アリストテレスはどのように物事を説明したか

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ》
【こんにちわ。なぜかここにいるフォルスですよぉ】
『こんにちわ。講師の呟き尾形です』
 今回は、アリストテレスがどのように物事を説明したか?
 だね、シニョール呟き尾形!
『はい。アリストテレスは、物事の説明をより、厳密にするために、論理
学というもので、物事を説明しました』
《ろんりがくぅ?》
「えっと、論理学というのは、正しい伺候の形式や法則を研究する学問だっ
たかなぁ」
 そう。そして、その中でも、思考の内容を捨象し、推論の形式的法則のみ
を考究する形式論理学と、対象把握を可能にする思考の形式や法則を考究す
る認識論的論理学があるのさ。
《ますますわからないのだぁ/(-_-)\ 》
「えっと、人の考えていることを、抽象化するときに、その人の感想や記憶
とかに基いた判断を取り除いて、推測するときの形の法則だけを考えるのが、
形式論理学。
 で、その逆に、ものごとを見分けることができる伺候の形や法則を考える
のが、認識論的論理学なんだよね」
 そうだね。で、アリストテレスは前者の形式論理学というもので、物事を
説明していったんだ。
『その中でも有名なのが、三段論法です』
《さんだんろんぽう。
 なんかショウロンポウが3つあるのか?》
 いやいや、めぐたん。
 例えば、
 「生き物はいつかは死ぬ」・・概念A
 「犬は生き物である」・・・・概念B
 「ゆえに、犬はいつかは死ぬ」
 という感じで説明をするんだ。
《なんか説得力があるなぁ。アリストテレスはその説明を編み出したのか?》
『いいえ、正しい説明でなんですけど、新しい発見と言うわけではありませ
ん。現にアリストテレスや論理学をしらないめぐたんでも納得する説明でし
たよね?』
《あ、そういえば。
 なぁんだ。じゃぁ、あんまり偉くないんじゃない?》
 いいや、重要なのは、それぞれの概念を関連付けて整理していくことなん
だよ。めぐたん。
「あ、なんだかそれってすごいことだね」
『はい。アリストテレスのすごいところは、哲学的な概念に限らず、様々な
ことを整理しようとしたことです』
《そうか、アリストテレスは三段論法というやつで、知識の整理整頓をしよ
うとしたのか》
 シー、その通り。
 で、整理整頓するためには、分類が必要で、分類するためには基準が必要
になる。ということで、次回は・・・。
「わかった、アリストテレスの分類の基準についてだね」
 あ、セリフを取られてしまった。
『それは、私のセリフです』
《というわけで、次回をお楽しみに》


★★★

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