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呟き尾形の哲学講座
第32回 現代科学は間違っている?

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ》
【こんにちわ。なぜかここにいるフォルスですよぉ】
『こんにちわ。講師の呟き尾形です』
《ほんとうに、げんだいかがくがまちがっているのか?》
『そうですね。間違っている。間違っていないではなく、正しいか、正しく
ないかという点で考えましょう。
 現代科学は、数学を基礎にして、仮説、実験あるいは再現、考察のステッ
プを踏んで行われるノウハウで、現代科学の指摘が正しいかどうか判断する
には、どのように、というノウハウではなく、なぜそうなるかという哲学的
な思考が必要とされます』
「そうか、科学で言うなぜ? というのは、どのように? って言う疑問だ
けど、どのようにの先の理由、え〜っと」
 目的だね。
「そう、目的については科学では触れないよね」
 ノウハウは手順だから、目的を疑っては本来の効果がなくなる。というこ
とだね。
【適材適所という言葉があるように、それぞれの物事は、適切な使い方をし
た方が良いようですよぉ】
『話が横道にそれてしまいましたね。
 つまり、目的というものについては科学は関与するわけではなく、観察や
実験によって事実を認識することですから、どのように雨が降るのか?は応
えられても、雨がどんな目的をもっているかは分からないわけです。
 想考えた上で、もしも、神様が植物や動物、そして人間が成長させるため
に雨を降らせているとしたらどうなるでしょうか?』
「神様っているの?」
【自然科学はまだ、神様の存在を証明も反証もしていませんよぉ】
《じゃぁ、自然科学は間違ってるのか?》
 もちろん、自然科学は間違っているのかというとそうでもないよ。めぐた
ん。研究対象が雨であれば、自然科学は正しく、アリストテレスは間違って
いるからだ。でも、もし、アリストテレスが神の目論見について語っている
とすれば、神を前提として語っているとするなら、あながち間違いとはいえ
ないわけだ。
 なんにしろ、ちょっと浅はかな考えだな。
《ア、アサカカァ
 ゚★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆。.(ノ ̄▽ ̄)ノキラキラワープ☆》
「あ、めぐたん消えちゃった」
【ワープの魔法ですねぇ】
《とう \( ̄^ ̄)/》
「あ、めぐたんが、クニークルスの後ろに・・・」

 ∩  ∩
《(x _ x) ☆\( ̄▽ ̄〜) ぽかっ》

 あいた! な、なにをするんだめぐたん!
《天罰なのだ!》
「クニークルス君ってば不幸(-人-)」
 幸福ってなんだ〜っけ、なんだ〜っけ・・・。
『幸福。そうです。次回はアリストテレスの幸福論についてです!
 収拾がつかないと思ったら、案外まとまりましたね』
 い、意義あり!
《意義は認めないのだヾ(  ̄▽)ゞオホホホホ
 とにかく、続きは次回なのだ》

★★★

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