登場人物紹介 
      『呟き尾形』:講師・・・のはず 
      クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず 
      「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。 
      《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒 
      【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師 
      ※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
       
      ★★★
                  
      
      「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」 
       こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。 
      《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ》 
      【こんにちわ。フォルスですぅ】 
      『こんにちわ。呟き尾形です』 
      「今回は、民主主義とはなんだろう? ということについてだったね」 
       民主主義とは、少数の意見であるから無視するのではなく、少数の意見を 
      皆で吟味して議論をして、皆にとってより正当で、より良い方法を見つけ出す 
      考え方。 
       だね。 
      『はい。決して選挙と多数決があるから民主主義ってわけではありません』 
      【でもぉ〜、現代日本における教育において、民主主義とは多数決であるとい 
      う教わり方されているようですよぉ】 
       なんだか、詳しいね。当たらない占い師のフォルス。 
      【当たらない占い師とは、ひどいですねぇ。 
       まぁ、べつに、かまいませんけどぉ、仮に、1000人の中の999人が 
      同じ意見だって、1人の意見が正しい意見(説得力のある意見)なら本当は、 
      それを採用することができるのが民主主義なんですよぉ】 
      《どひゃー\(@v@)/》 
      「なんだか、道理にあってないような、あっているような・・・」 
      『もちろん、それは、極端な例ですし、理想であり、理念です。 
       大抵は、多数の人が正しいとおもうことが多数になるわけですが、あくま 
      でそれは正しいから、説得力があるというだけの話で、多数だから正しい。 
      というわけではありません』 
      【実際、現実の日本は衆愚制に限りなく近い状態ともいえますねぇ】 
       え? もう衆愚じゃない? 
       何事も、多数決でやろうとするし。多数決だから正しい。っていう言い方 
      をたくさんの人がしているさ。 
       それに、選挙だって、投票率をきにしているよね。たくさんの人がいない 
      とだめなんだよきっと。 
       なにより、この人、うさんくさいなぁ。と思っていたり、正しいことを 
      言っている人が落選しちゃう場合もあるもの。 
      「あ、それって、たくさんの人がその意見だから正しいっていう、衆愚制 
      じゃない? 
      【そのとおりですよぉ。 
       そんな現実の中、それでも、日本は民主主義の国と言う人が大多数。な 
      んですねぇ。 
       大勢の人の意見は必ずしも正しいということではないんですよぉ】 
       むしろ、多数決こそが民主主義っていう言い方をするしね。 
      「それじゃぁ、共和制から衆愚制に代わっているともいえるんじゃない?」 
      『そうといえるかもしれません。 
       正直なところ、私にも分かりません』 
      《ところで、呟き尾形。 
       じゃぁ、なんで衆愚制がわるいのだ?》 
       そりゃぁ・・・なんでだろう? 
      『そうですね。まず、多数派だから正しいという根拠で多数派の意見が採 
      用されること、次に多数派の都合によって正しい意見が無視されたり、正 
      しい理論が捻じ曲げられるという点です』 
      《どういうことなのだ(@0@)》 
      【たとえばぁ、多数派であることを根拠にしても、大勢の人の意見は必ず 
      しも正しいということではないのですよぉ。 
       そもそも正しくない判断が、公然とされてしまうという善くない点なん 
      ですねぇ】 
      「あ、そうか、なんだかわからないけど、みんながそういっているから、 
      正しい。という根拠は根拠じゃないし、みんなが自分勝手に正しいとお 
      もっているから、正しいなんて保証はないんだよね」 
      《なるほど。間違っているかもしれないのに、間違っていない。なんて 
      いえないというのは分かったのだ(☆o☆)キラキラ》 
      『そうですね。 
       もちろん、正しいように思える。ということは重要ですが、あくまで、 
      そう思えるというだけ。それが正しさというわけではないんですね。 
       では、どうして正しいと思えるのかが示せないと、根拠の無い主張に 
      なるわけです』 
      【他にも衆愚制の悪いところはありますよぉ。逆に、正しいのち無視さ 
      れたり、正しい理論が曲げられてしまうことですねぇ】 
      「たしかに、正しいのに無視されたり、正しい理論が曲げられれば、良 
      い結果がでるわけないよね」 
      《どういうこと?》 
       たとえば、1+1=2であることは誰が見ても正しいとは思うけど、 
      衆愚制は、これでは都合が悪い人が沢山いて、いやいや、1+1=1だよ。 
      と大多数の人が言い張ればそれがまかり通ってしまうんだよ。めぐたん。 
      《なるほど、なんか分かった気がしたのだ》 
       いうまでもないけど、1+1=2であることは公理において正しい。 
       きちんと理論的に話し合いができれば、10人中9人が1+1=1だと 
      主張したとしても、それは、そもそも間違いなんだから、1+1=2が正 
      しいことは説明されることで、10人は全員1+1=2だと採決するはず。 
       でも、衆愚制じゃ、それはムリってことだね。 
      「でも、たしか、民主主義の理念はその正反対じゃなかった? 
      《ほよよ、民主主義のリネンが実際にできるのだ?  (?_?)」 
      『それは、次回にしましょう』 
       それじゃ、アルデベルチ。 
       
       
       
       
       
        
       
                  
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