登場人物紹介 
      『呟き尾形』:講師・・・のはず 
      クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず 
      「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。 
      《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒 
      【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師 
      ※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
       
      ★★★ 
      「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」 
       こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。 
      《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ》 
      『こんにちわ。呟き尾形です』 
      「今回は、ディオゲネスという人についてだったよね」 
      『今回は、ディオゲネスについて初回なので、ディオゲネスの生い立 
      ちを紹介しようと思います。 
       まず、ディオゲネスはBC410頃〜BC323頃の人物です』 
       相変わらず、曖昧なんだね。 
      『まぁ、昔であるということもありますし、あまり記録に几帳面。 
      という民族ではなさそうですから』 
      「それで、ディオゲネスってどんな哲学者だったの?」 
      『そうでした。ディオゲネスは、黒海南岸のシノペ(現在のトル 
      コのシノプ)に生まれ、アテネでキニコス派の祖、アンティネスに 
      ついて学んだそうです。 
       その哲学を軽く紹介すると、自然的な必要な満足のみが幸福の源 
      泉であるとして、これに反する、道徳・習慣・法などの人為をすべ 
      て退けたそうです』 
      《どーとくも、しゅーかんも、ほーもダメなんて、非常識なのだ 
       w(▼o▼)wシンジラレマセーン!》 
       ムーシコスならともかく、めぐたんが言うと説得力がないよ。 
      《なにおぅ(-""-;)ムム・・・》 
      「まぁ、まぁ、口が悪いのがクニークルスだから」 
      『とりあえず、先に話をすすめますね。 
       また、身体と精神を鍛錬することで魂の自由が確保されるとして苦 
      行を重んじたそうです』 
      《くぎょー? (?_?)》 
       辛くて大変なことをわざとおこなうことさ。めぐたん。 
      《しんじられなーい┐('〜`;)┌》 
      「そうだね。なんでそんなことをしたんだろう?」 
      『それについては、後で話すことにしましょう。 
       実際、当時の常識をもってしても、奇行で知られています。 
       特に樽を住まいとしていたことから樽の哲人と称されました』 
      《たしかに、普通じゃない変わった人なのだ(@0@)オドロキ》 
      『そうですね。 
       ただ、ディオゲネスの国家を認めない生き方は、ヘレニズム時代に 
      特徴的なコスモポリタズム(世界市民主義)につながることになります』 
      「コスモポリタズムって何?」 
       コスモポリタズムとは、家や都市、国家への帰属を拒否し、宇宙(世界) 
      のいたるところを住処とするという考え方さ。ムーシコス君。 
      『ところで、ディオゲネスは先ほど述べたように、樽の中に住んでいた 
      そうです。そして、持ち物といえば、体にまとった布と杖とずだ袋だけだっ 
      たそうです』 
      《たんなるびんぼー人だったんじゃぁ・・・(;¬_¬)》 
      『それは、ディオゲネスが自らの哲学に従ったからこその行動だといえる 
      でしょう』 
      「えっと、それは、自然的な必要な満足のみが幸福の源泉であるとして、 
      これに反する、道徳・習慣・法などの人為をすべて退けた。ってことと関係 
      するの?」 
      『はい。 
       それを象徴するようなエピソードがあります。 
       ある日、アレクサンドロス大王がディオゲネスを訪ねたとき、ディオゲネ 
      スに言ったそうです』 
      《アレクサンドロス大王ってまたまた出てきたのだ。 
       でしゃばりな人なのか? Σ( ̄□ ̄;)》 
       あ、いや、それだけ、時の人だったということだよ。めぐたん。 
      『そうですね。 
       その時代を象徴する大人物だといえるでしょう』 
      「で、アレキサンドロス大王は、ディオゲネスに対して、何と言ったの?」 
      『それは、 
       ”なにかお望みはありませんか? すぐにかなえてあげましょう” 
       と言いました』 
      「へぇ、ずいぶんかしこまった言い方だね」 
      『そうですね。 
       するとディオゲネスがこう返事をしました。 
      ”そこをどいてください。私が日陰になっている”』 
      (*`▽´*)ニヤリング 
      「(*^0^*)」 
      《ヾ(▽⌒*)キャハハハo(__)ノ彡_☆バンバン!!》 
      『この言葉でディオゲネスは、自分が偉大な征服者よりも満ち足りた生を 
      送っているということを示しているといえますね』 
      「たしかに」 
      『ところで、このエピソードから、アレキサンドロス大王と同日に没したと 
      も言われているが、真偽はさだかではありません』 
      「でも、そんな風に思いたくなるような関係にかんじるよね」 
      『次回は、その一つ、ディオゲネスの哲学であるキュニコス学派についてです』 
       それじゃ、アリデベルチ! 
       
       
                  
      ★★★              
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