登場人物紹介 
      『呟き尾形』:講師・・・のはず 
      クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず 
      「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。 
      《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒 
      【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師 
      ※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
       
      ★★★
       
       
      「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」 
       こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。 
      《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ》 
      『こんにちわ。呟き尾形です』 
      「今回は、キュニコス学派についてだったよね」 
       ところで、キュニコスは、現代ではシニカル、シニズムなどのキ 
      ュニコスから派生した言葉だよ。 
      《ほえ、しにかる ってどーゆーいみ? ( ̄_ ̄?)》 
       皮肉な態度をとるさま、冷笑的、嘲笑的、シニックって意味だよ。 
      めぐたん。 
      《なんだか、悪いイメージなのだ・・・(;¬_¬)テツガクナノニ》 
      『そうですね。キュニコス学派は、現実生活に対しては逃避的また 
      嘲笑的な態度をとることで古典期の社会(ポリス)参加を重視する 
      倫理思想と大きく異なります。 
       たとえば、ソクラテスの逸話があります』 
      《めぐたんの大好きなソクラテスなのだ(☆o☆)キラキラ》 
      『ソクラテスは、アテナの市場の屋台の前にたたずんでいたそうで 
      す。 
       そして、屋台にはたくさんのものが並んでいました。それを見た 
      ソクラテスはこう言ったそうです』 
       これはどうしたことだ! 
       アテネの市民が生きるためには、実にたくさんのものがいるんだ 
      なぁ! 
      『あ、クニークルス、それは私の台詞・・・』 
       細かいことは、気にしない。 
       つまり、ソクラテスは、この言葉で、自分はこんなものは必要な 
      い。と主張していたってことだね。 
      「え? じゃぁ、ソクラテスは、キュニコス学派だったということ 
      なの?」 
      『いえ、ソクラテスのそうした態度を、キュニコス学派はおお手本 
      にして、出発した。ということです』 
      《なぁ〜んだ。ソクラテスはキュニコス学派じゃなかった一安心な 
      のだ ε-(( ̄、 ̄A)ッホ》 
       まぁ、ソクラテスが風刺的なところをお手本にしたんだけどね。 
       それはさておき、キュニコス学派において、本当の幸せは物質的 
      な贅沢や権力や健康などの外面的なものとは関係ない。と主張した 
      んだ。 
      『そうですね。キュニコス学派においては、本当の幸せとはそのよ 
      うな、はかないものに頼ったものではない。と主張しています。 
       さらに、本当の幸せとは、いったん手にしてしまえば二度と失わ 
      れることはないとも主張しています』 
      「え? そんなにすごいの? それってどんな幸せなの?」 
       そうだね。実際、キュニコス学派の哲学者は、健康の為に心を煩 
      わせることもいらないとも言ってたね。 
       死も病気も、その人自身を苦しめることは無いそうだ。 
       また他の人の災いをきにやんでんでもならない。とも言っている。 
      《いったい、どういうことかわからないのだ〜(@0@)》 
      『それについては、次回にしましょう』 
      「じゃぁ、次回は、キュニコス学派の真意だね」 
       それじゃ、アリデベルチ! 
       
       
                  
      ★★★              
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