ホーム > 目次 > 呟き尾形の哲学講座

呟き尾形の哲学講座
第49回 ヘレニズム哲学 エピクロスの歩み

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★

「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、エピクロスという哲学者について。だよね』
《しらないのだ。だれなのだ?川;'◇')》
 じゃぁ、いつもどおりの、エピクロスの紹介ということだね。
 じゃ、シニョール呟き尾形。よろしく。
『はい。では、エピクロスは、紀元前341年頃に生まれ、紀元前270
年に亡くなったといわれています。
 エピクロスは、多くの著作を記したと伝えられていますが、ほとんどが
散逸し、わずかな断片、書簡がのこっているそうです』
「じゃぁ、実際、書いたかどうかはわからないんだ」
『そうですね。なにせ、紀元前のはなしですから。
 さて、当時のギリシアの最前線基地だったサモス島にうまれ、アテネで”
エピクロスの園”を設立したそうです』
《ほえ、エピクロスの園って何なのだ?》
『それは、エピクロスが作った庭園のことでして、エピクロスの園に、多く
の弟子をそこに集め、哲学の研究に励む場所のことです』
「学校みたいなところかなぁ」
『そうですね。
 その、エピクロスの園には、多くの弟子が集まったそうです。
 また、エピクロスにとっての哲学は、学問というよりも、幸福を得る手
段だったようです。
 エピクロスは、伝統に従って論理学、自然学、倫理学に3分し、論理学
は自然学に、自然学は倫理学に奉仕すべきものとしたそうです』
《う〜、よくわからないのだ》
 つまり、哲学を3つに分けて、論理学は、自然学のための学問で、自然
学は倫理学のための学問だということさ。
「えっと、論理学をつかって、自然学を説明して、自然学をつかって、倫
理学を説明するってことかなぁ」
『まぁ、そんなところでしょう。
 さて、エピクロスが最終的に理想とした生活は、快楽によって満たされ
た状態だそうです』
《ま゛・・・》
『めぐたんは、快楽という言葉で誤解しているみたいですね。
 エピクロスの言う、快楽とは、死や神への恐怖を免れ、肉体に苦痛がなく
て心が平静であることを、快楽と呼んだそうです』
「なんか、快楽と聞くと、心地よい感覚って感じだけど、なんか違う感じだ
ね」
『そうですね。まさに、現代の一般的な意味での快楽とは、異なるものです
が、それについては、また後ほど。
 まぁ、そのような経緯から、エピクロスの哲学は、快楽主義と呼ばれてい
ます』
《う〜、わかりそうでわからないのだ》
 まぁ、次回のシニョール呟き尾形の講座に徐々にわかってくるんじゃない
かな。
 それじゃ、アリデベルチ!
 


★★★

前へ      次へ     

質問、感想などは 、呟き尾形の哲学講座 掲示板に書き込みしください。

 

目次へ戻ろう