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呟き尾形の哲学講座
第51回 ヘレニズム哲学 エピクロスの快楽主義2

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、プリンと幸せの関係についてだよね」
《プリン大好き!
o(^^o) (o^^o) (o^^)o キャアキャア♪》
『めぐたんのように、大好物がたくさんあると、幸せを感じますね。
 しかし、大好物がなくなったとき、実は、食べられなかったときは、ど
う思いますか?』
《(゜皿゜≡゜皿゜)イヤ〜!!》
「かなりイヤみたいだね」
『そうですね。めぐたんに限らず、人間は本来、苦を避け、快を求める
傾向にあります。
 それは、快楽を選択し、苦痛を避けることが自然の状態とすることに
なります』
 たしかに、どちらかというと、苦痛よりも快楽を選択するね。
《プリンがあるのとないのは、プリンがあった方がいいのだ!
 ┏( ̄へ ̄;)┓バン!
 で、プリンはどこなのだ》
「えっと、プリンはたとえ話だと思うよ」
『はい。たとえばなしですから』
《がーん (((((◎。◎ゞ)))))クラクラ 
 ショックなのだ( ̄_ ̄|||)どよ〜ん》
 しかたがないなぁ。
 魔法でプリンをだしてあげるよ。ホラ( ^‐^)_凸
《わ〜い、プリンだ、プリン。しあわせなのだ〜(^∇^)》
『めぐたんのように、自然の命じるままに生きていくことが、すなわち身
体の健康と平静が得られることになります』
「でも、プリンだと説得力がないよ〜」
 いやいや、ムーシコス君。
 このまま、ずっとめぐたんにプリンを与えなかったら、めぐたんは、落
ち込んで体を壊してしまったかもしれないよ。
『そうですね。
 ムーシコス君がプリンの食べすぎを心配するように、快楽は、同時に一
時の激しい快楽におぼれて苦痛を味わうことや健康を害することもありま
す』
 過ぎたるは及ばざるが如し。だね。
『そうですね。
 そうした、苦痛や健康を害することを引き寄せる快楽は、当然、結果的
に望まれません。
 その類の快楽を自分でコントロールできなければ、欲望や快楽の奴隷と
なっている状態であるとも言えます』
「まって、ということは、めぐたんは・・・」
《な、なんだのだ(;'◇')
 めぐたんは食欲はコントロールできているのだ・・・(;¬_¬)
 ただ・・・ただ、プリンはもっとも〜っとたくさん食べたいだけなの
だ(^¬^) ア、ヨダレガ》
 あ、いや、それがコントロールできていないということなんだよ。
《そ、そうなのか・・・Σ( ̄□ ̄;)が〜ん》
『そうなんです。そうした、欲望や快楽の奴隷となっている状態を避ける
必要があります。そのためには、思慮深さ(フロネーシス 理性)が必要
となるとエピクロスは主張しています。
 もし、理性がなければ、人間は快楽を求める欲望は際限なく、大きくな
ります。
 すると、理性なき快楽の追求は、限界がありませんが、現実には、やが
て限界になります。
 限界に達すると、快楽に比例して苦痛が感じられるようになります。
 と、エピクロスは述べています。
「ものすごく、納得」
 同感。
《それでも、プリンは悪くないのだ〜⊂(≧0≦)⊃》
「い、いや、いいとか悪いとか、そういう意味じゃなくて・・・」
『まぁ、それでは、次回は、これらのことを、エピクロスは、どのように
考えたかを紹介したいと思います』
 それじゃ、アリデベルチ!


★★★

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