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呟き尾形の哲学講座
第53回 ヘレニズム哲学 エピクロスの4種の薬1

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《いててて、プリン食べ過ぎで尾長が痛い、ゲストのめぐたん
なのだ》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、エピクロスが様々な不安(たとえば死への不安など)
についてをどんなふうに、考えて解消したのか?
 ということだったよね」
『そうですね。
 その前に、めぐたん。プリンを食べ過ぎとはいいつつも、最後
の一口のときというのは、寂しくなかった?』
《なんでわかったのだ!》
 まぁ、わかるよ、そんなこと。
《ッキ!(`_´ )》
 あ、いや、その・・・・。
『まぁ、まぁ、めぐたん。
 それは、さておき、いくら大きな欲望を満たしても、どう
しても、最後には残念な気持ちになったり、不安な気持ちになっ
てしまうということです。
 それは、欲望が大きければ大きいほど、残念な気持ちや、不安
な気持ちは大きくなります』
《なんだか実感なのだ。
 次に同じくらいたべても、最初の満足より小さいような気がす
るし・・・》
『そうですね。それが欲望が肥大化したときのデメリットです。
 また、エピクロスは、死への不安をもった相談者が来ると、
エピクロスはそうした人々にこういったそうです。
”なぜ、死を恐れるのか?
 私が存在している間は、私の死は存在しないし、死が存在す
るや否や私はもう存在しないのだ”と』
「う〜ん、理屈はそうだけど・・・」
《納得できないのだ〜(>_< )( >_<)ブンブン》
 まぁ、まぁ、ムーシコスにめぐたん。
 これは、考え方の問題さ。
 大体、不安に感じるのは、その先が心配だからだよね。
 でもさ、そもそも、死ぬってことは、生きちゃいないって事だよね?
「あ、そうか、心配する意味がそもそもないんだ」
《そーなのか?( ̄へ ̄")》
『そうなんです。
 エピクロスは、そうした心配事を解消する考え方として四種の薬を
紹介しました。
・神を恐れることはない。
・死を思い煩うことはない。
・善はたやすく得られる。
・恐怖にはたやすく耐えられる。
 つまり、混乱する現実に対しては、ひたすら四種の薬をもちいて、
”魂の平安”を求めたわけです』
《四種の薬が、なんで薬かよくわからないのだ!(jДj) 》
『それも、そうですね。
 では、次回は、これらのことを、説明してみたいと思います』
 それじゃ、アリデベルチ!




★★★

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