ホーム > 目次 > 呟き尾形の哲学講座

呟き尾形の哲学講座
第58回 ヘレニズム哲学 ストア派 1

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、キプロスのゼノンについてだよね」
『はい。キプロスのゼノンからはじまる学派を、ストア派と呼ばれ
るようになったことは、前回、お話しましたね』
 そうだね。前回は、キプロスのゼノンの講義をした講堂は、スト
ア=ポイキーレ(壁画のある柱廊)からきたんだったね。
『このストア派、感覚や欲望を抑える事で幸福にいたろうとする
禁欲主義のことを指し、ストイックの語源ともなっています』
《ほえ、すといっく?(?_?)》
 ストイックというのは、禁欲的、ないし、禁欲主義者のことを
指すんだよ。めぐたん。
《でも、ストイックって、たくさん我慢するんだから、幸せと
逆なんじゃない?( ̄ε ̄;)》
「あ、言われてみれば、幸せって、満足している状態のはずだから
満足するのを我慢してしまっちゃ、幸せだって言う事はいえないん
じゃないかなぁ」
 でも、それって、どこか、エピクロスの快楽主義みたいに、どこ
か、勘違いなんかされているかもしれないよ。
 ムーシコス君、めぐたん。
 そこは、どうなの? シニョール呟き尾形。
『そうですね。ストア派は、”いかに生きるべきか?”というと
いうことを探求した点ではエピクロスと似ています。
 しかし、そのアプローチの方法は、快楽主義のエピクロスとは
大きく異なっているといえるでしょう』
《やっぱりそうなのだ。
 えぴくろすは、ちょっとで満足するようにしようって考えだった
けれど、きぷろすのぜのんは、我慢するというのは、ゼンゼン違う
のだ。だから、幸福にはなれだいのだ( ̄ー ̄キッパリ》
『いいえ、めぐたん。
 たしかに、エピクロスの快楽主義と、ストア派禁欲主義は方法は、
違います。
 でも、目的は同じです。目的が同じでも、方法や考え方が違うこ
とで、目的が達成できないということにはならないのです』
「ふ〜ん、じゃぁ、ストア派はどんな方法や考え方をしたの?」
『ストア派が選んだ方法、感覚、欲望からの解脱でした』
《げだつ?(゜ロ゜ノ)ノ》
 解脱というのは、欲望とかそういったもの束縛から解放されて、
安らかで自由な悟りの境地に達すること、まぁ、一般的には、悟る
こと。
 って言われているけど、それ以降は次回ということで。
 それじゃ、アリデベルチ。
 
 

★★★

前へ       次へ    

質問、感想などは 、呟き尾形の哲学講座 掲示板に書き込みしください。

 

目次へ戻ろう