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呟き尾形の哲学講座
第60回 ヘレニズム哲学 ストア派3 ロゴス

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、自然に理性があるかどうかについてだったよね」
『はい。まず、ここで言う理性とは、ロゴスという言葉があては
まるでしょう。
 ロゴスとは、宇宙のすべてが、物事が移り変わることする間に
存在する調和や秩序の根本原理とした道理にかなった法則のこと
をいいます』
《ふに、わからないのだ》
 もともと、ロゴスという言葉は、ギリシアという外国の言葉で、
”言葉、論理、真理”の意味だって考えればわかるんじゃないか
な。
《ああ、それならなんとなくわかるのだ》
 それが、転じて、哲学では今日、論理的に語られたもの、語り
うるものという意味で用いられることもあるんだよ。
「へぇ、そうなんだ。
 つまり、自然は、ロゴスという世界の秩序にしたがっているか
ら、自然に理性があるということなの?」
『はい。そうです。
つまり、宇宙は全体として有機体をなしており、いっさいは必
然性に従って生起する、という考え方をするわけです。
 そして、人間もまた世界、自然の中の存在ですから、ロゴス
に従う宿命にあると考えます。
 つまり、人間はそれ自体小宇宙であるとかんがえるというこ
とです』
《小宇宙というと、あれなのか、
 うぉぉぉ 燃えろオレのコスモ〜
 とかいうやつ》
「いや、それはマンガの話だし、わかる人にしかわからない
から」
『さて、それはさておき、理性(ロゴス)は、宇宙の理性と
同一のものであるとしました。
 ですから、理性に従った生活は、宇宙、自然に従った生活で
あるとしました』
 で、自然に従って生きることが”賢者”の生き方であり、
それは人為を否定することではないという考え方をしたんだね、
シニョール呟き尾形。
『はい。その通りです。
 ストア派は自然の究極の原理であるロゴスに従って生きるこ
とが生きることが最も良いことだとしました』
「じゃぁ、どんな風にしたら、ロゴスに従って生きる事になる
の?」
『それについては、次回で説明したいともいます』
 それじゃ、アリデベルチ。
 

 

★★★

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