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呟き尾形の哲学講座
第66回 ヘレニズム哲学 新プラトン主義 
                   プラトンと新プラトン主義

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
.「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です。
 今回は、プラトンと新プラトン主義を比較してみたいと思います』
《は〜い、前回復讐したからおぼえているのだ〜》
「復讐じゃなくて、復習だよ」
《わかってるのだ!┏( ̄へ ̄;)┓》
 じゃぁ、プラトンについて、説明できるね。
 めぐたん。
《もちろんなのだ。
 プラトンは、イデアがあるからそれでいいのだ!( ̄^ ̄)》
「・・・・」
 ・・・・
『・・・・』
《なんだ、みんな、めぐたんの説明がすごすぎて、言葉もでない
か?(*≧m≦*)》
『・・・・あ、ま、まぁ、そうですね。
 それでは、そんなプラトンと新プラトン主義の接点を比較してみま
しょう』
《あ、そういえば、新プラトン主義のことしらないから比べられな
のだd(・0・)》
 ・・・そうだろうとも。
『さて、プラトンにおいては、めぐたんが言ったとおり、イデア界という
ものがあり、その下に、私たちの属する物質世界、現象世界があると
明確に線引きしました』
「でも、それは、アリストテレスに批判されたんじゃない?」
 そうだね。ムーシコス君。
第24回 アリストテレスとプラトンの見解の違いについて
http://homepage2.nifty.com/SON/tetugaku/TETU24.htm
 にあるとおりだね。
『そうですね。
 イデアという概念は、プラトンの哲学のポイントです』
《めぐたんのいったとおりなのだ!ヾ(@^▽^@)ノ》
『そ、そうですね。
 そして、イデアとは、完全であり、普遍的であり、永遠の真
実であるといえます。
 それだけに、物体としては捉えられない存在であるとされました。
 つまり、私たちの住む、感覚的世界の事物はこのイデアを原型と
する模造であり、イデアを分有してのみ存在するというわけです」
 で、プラトンはこのイデア界(魂)と物質世界、現象世界(肉体)
を明確に分けたわけで、結果的に、人間は二重の存在ということに
なったわけだ、シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 アリストテレスは、この点をさして、プラトンは物を2倍に増や
したと批判しました。
 これに対して、プロティノスは、世界は二つの両極に張り渡しさ
れていると考えたのです。
 プロティノスは、プラトンの哲学のイデア界より進んだの究極
の原理を求めたわけです』
「え? それって、イデア界の上位に何かあるってこと?」
『そうです。プロティノスは、イデア界にも様々な階層があると考え
ました。
 そして、この究極の原理を求めるのならば、一切の多様性を取り
除いた原理が求められなければいけないことになります』
「どういうこと?」
『つまり、イデアを真実とするなら、真実はひとつなのですから、
むしろ、多様性どころか存在や思惟の根源的な原理あるべきである
と考えたわけです』
 なるほど!
 イデアが複数あるんじゃなくて、一つのイデアから沢山の多様性、
つまり、いろいろなものがあって、変化に富んでいるって考えた
わけだ。シニョール呟き尾形。
『はい。そのとおりです。
 プロティノスは、これを「一者(ト・ヘン)」と名づけました。
 一者とは神々しい光であり、”神”とも呼ばれる存在でもあり
ます。
 この”一者”は空間や時間を超越した存在ですから、どこにあ
るわけでも、いつあったわけでもありません』
《ふに、ちょーえつしてるってことは、どーゆーこと?(?_?)
 めぐたんにはわからないのだ。
 その一者って、
 どんな形? どんな色? どのくらいの重さ?(?_?)》
『一者形も大きさも重さも色もありません。
 さらにいえば、動いているかもわからないし、とまってもいません。
 意識すら当てはまりません』
「う〜ん、よくわからないなぁ」
『では、次回は、一者について話をしたいと思います』
「じゃぁ、詳しくは次回ということだね」
 そいうことだね、それじゃ、アリデベルチ。

★★★

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