ホーム > 目次 > 呟き尾形の哲学講座 > 呟き尾形の哲学講座 第68回

呟き尾形の哲学講座
第70回 ヘレニズム哲学 新プラトン主義
        一者についてA

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は”一者”に近づかなければいけない理由だったね」
『はい。
 プロティノスは、人間は、本来天上的な存在であるとしました』
《ふに、それがわからないのだ(≧0≦)》
 つまり、ヌースという、知性、精神、理性という、いわゆる、
イデアを認識するための理性的能力から魂を経て段階をふんで質
料に行き着くというのが、流出の順番で、人間は、肉体という
質料だけではなく、ヌースがそなわったそんざいだからだよ。
 めぐたん。
《えっと、めぐたんは考えるから、ムースがあって、ムースが
あると天上的な存在だって事か?(o ̄ー ̄o)》
「ムースじゃなくて、ヌースだけどね」
《だはは、細かいことはキニシナイのだ(⌒▽⌒)アハハ》
『さて、続けます。
 人間の魂の故郷はイデア界にあって、魂を解放してイデア界に
帰り、そこからさらにヌースへと高まり、ついには”一者”その
ものと合一することが、究極的な哲学の目標であるとプロティノス
は主張します』
「”一者”からの光を辿るべきだってことだね」
『はい、そのとおりです。
 そして、プロティノスは、究極的な哲学の目標である万物を越え
る神との一体化の具体的手段として、瞑想を行います」
《あわわわε=ε=ε=(((\(@v@)/)))》
「どうして走っているの?
 めぐたん」
《めーそーしてるのだ(((\(@v@)/)))=3=3=3》
 いや、めぐたん、迷走じゃなくて、瞑想だよ。
《わ、わかっているのだ( ̄ε ̄;)オホン》
『続けます。
 瞑想は、一種の神秘体験をもとめたものとも言えるかもしれません。
プロティノスの弟子のポルフュリオスの記録によると、プロティノス
は宗教的な恍惚状態をも経験していたとされています。
 さらにプロティノスは、自分には厳しく、様々な節制を自らに施し
ました』
《ということは、もしかして、プリンをたべなかったとか(@0@)》
『はい。
 プロティノスは、菜食主義で、質素な生活を好みました』
《ひょえ〜!(||@Д@)
 おやつなしのごはんなんてしんじられないのだ( ̄_ ̄|||)》
『プロティノスは、肉体的な欲望を捨てて、己を浄化し、知的瞑想に
集中すれば、一者からはじめにでてくるヌースとなることが可能と
考えました』
「人間は努力次第で、ヌースを体験できるって事?」
『はい。
 それどころか、さらに、一者と合一する体験さえ可能であると主張
しました』
「それはどうやって?」
『プロティノスは、人が徳を実践し、己を浄化するすることによって、
流出の段階を逆に上昇させることで、一者と合一すると考えています。
 このすべての過程は、単に、神秘的なのではなく、魂が自分の源へ
さかのぼる帰還であるとプロティノスは主張しました』
 なるほどねぇ〜。
 自分の魂の根源は”一者”だから、帰還すべきだ。
 だから、人間は”一者”に近づくべきだということか。
『はい、そのとおりです』
 じゃ、今回はここまでだね、
 それじゃ、アリデベルチ。
 

★★★

前へ       次へ      

質問、感想などは 、呟き尾形の哲学講座 掲示板に書き込みしください。

 

目次へ戻ろう