ホーム > 目次 > 呟き尾形の哲学講座 > 呟き尾形の哲学講座 第68回

呟き尾形の哲学講座
第72回 ヘレニズム哲学
  新プラトン主義と神秘主義について

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、なにについてなの?」
『こんかいは、新プラトン主義と神秘主義というものについて
話して見たいと思います』
《しんぴしゅぎ?( ̄ε ̄;)》
 神などの超越的実在は、感覚や知性の働きによっては認識でき
ないので、それらを超えて何らか直接に体験しようとする哲学上
の立場のことさ、めぐたん。
『そうですね。
 グノーシス主義に影響を受けたとされる新プラトン主義は、
神秘主義哲学としても有名です』
【ぐのーしす?(;'◇')
 ぐ、愚脳指数? 頭の悪さを示す数なのか!!!(* ̄ロ ̄)ガーン
 めぐたんは、愚脳指数テストはうけないのだ(||@Д@)
 断固拒否なのだ!!!┏( ̄へ ̄;)┓バン】
「い、いや、めぐたん、グノーシスだよ・・・」
【なんだ、哲学の講座だから、頭の良さとか計るとおもったの
だ(|||´Д`)3 】
 グノーシス主義は、一、二世紀頃地中海沿岸諸地域で広まった
宗教思想だね。
「グノーシスって、どんないみなの?」
『もともとは、古代ギリシア語で、認識・知識を意味する言葉で
す。そして、グノーシス主義は、認識によって真の神に到達できる
と考えたそうです。
 グノーシス主義の特徴は、主に善と悪などの二元論に特徴があ
ります』
「二元論?」
 物事を相対立する二つの原理または要素に基づいてとらえる立
場をさすみたいだよ。
 たとえば、神話や宇宙論における光と闇、陰と陽って感じだね。
『そうですね。
 哲学においては、形相と質料、現象と本体、宗教や道徳におけ
る善と悪、など思想領域に見いだされることが多いですね』
《ぐのーしすしゅぎと、ぷろてぃのすはどんなかんけいがある
のだ?( ・.・)ボソ》
『グノーシス主義は、人間の本質と至高神とが本来は同一である
ことを認識することにより、救済、神との合一が得られると説い
ていますが、プロティノスもまた、同じ主張をしています』
《おお、いわれてみればそうなのだd(゜ο゜)o》
「じゃ、神秘主義はどんなの?」
『神秘主義は、グノーシス主義の影響をうけた新プラトン主義から
さらに、影響をうけました。
 ですから、人間の知性の限界を、自らを抜け出る(エクスタシス)
ことによって超越し、神と一体になることを目指す考えになり
ます』
「ほとんどおんなじだね」
『そうですね。
 プロティノス哲学の特色として、プラトン、アリストテレスなど
によって究極原因とされていた”知性”の上位に、さらに”一者”
があるとし、これをむしろ第一原理としたことが、特色だといえる
でしょうね』

 じゃ、今回はここまでだね、
 それじゃ、アリデベルチ。
 
 

★★★

前へ        次へ    

質問、感想などは 、呟き尾形の哲学講座 掲示板に書き込みしください。

 

目次へ戻ろう