登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、なにについてなの?」
『今回は、何度か言っていたかもしれませんが、新プラトン主義
が与えた中世哲学への影響です』
《きゃー!(||@Д@)きゃー!
チュー せい って、乙女の唇を奪おうなんて!!!(=皿=)ッキ》
・・・中世っていうのはね、歴史の時代区分の一。古代の次の、
近代に先行する時期のことだよ。めぐたん。
特に、西洋史だと、五世紀の西ローマ帝国滅亡から、一四〜一六
世紀のルネサンス・宗教改革までの時期をさすんだよ、めぐたん。
《な〜んだ、昔の話のことなのか(⌒o⌒)》
「それはそうと、
新プラトン主義は、中世にどんな影響を与えたの?」
『それを説明する前に、まず、意識して欲しいのは、新プラトン
主義は、いわゆる、ギリシア哲学の終焉を示し、次の世代である
中世の哲学の始まりを意味しました』
《終わりが、始まりなのか?(>_< )ワカラナイノダ》
「あ、なるほど、ギリシア哲学と中世の哲学の間にあったのが、
新プラトン主義で、新プラトン主義は、ギリシア哲学の終わりで、
終わりだからこそ、中世の哲学に影響を与えたんだね」
『はい、そのとおりです。
プロティノスの哲学をもって、終焉を向かえ、ヨーロッパは
中世を迎え、哲学はキリスト教の影響をふんだんにうけること
になります』
「どんな風に?」
『いわゆる 西欧のオカルティズムを遡れば神秘主義に、そして
この神秘主義を遡れば、必ずこの新プラトン主義という哲学思想
である、”一者”という、いわゆる神のような存在に行き着きま
す。
これは、”一者”は、人間に理解不可能とした出発点が、曖昧
かつ、多義的につかわれています』
「う〜ん、それは、中世の哲学に、”一者”を設定させたという
意味で影響をあたえたということなのかな?」
『そうですね。
中世哲学は、キリスト教という背景があっての哲学であり、
キリスト教でいうところの主、つまり、神が超有的超知性的な最
高始元、つまり、”一者”を重ねやすかったことがあるといえます。
また、それに加えて、
イデア界において”ヌース”と魂を区別していること、
流出説を承認していること、
私たちの魂は、神との合一の可能性を承認していること、
こうしたものも、中世哲学に強い影響をあたえたといえるでしょう』
なんか、最後は、強引に進めたような印象だね、シニョール呟き
尾形。
『こ、こまかいことはキニシナイ』
「ということは、次回は、新プラトン主義のまとめだね」
じゃ、今回はここまでだね、
それじゃ、アリデベルチ。
★★★
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