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呟き尾形の哲学講座
第83回 中世哲学 教父哲学 アウグスティヌスの哲学

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は何についてなの?」
『アウグスティヌスの哲学についてお話したいと思います』
《おお、めずらしく、てつがくこうざらしいのだ(||@Д@)メズラシー》
『・・・いままで何だったと?』
 細かい事はキニシナイ。
 シニョール呟き尾形。
 続きをどうぞ。
『そうですね。
 まず、アウグスティヌスは、心理や認識、存在、精神などそ
の後、近代哲学の基礎となるようなさまざまな哲学場の問題を
投げかけることになります』
「どういうこと?」
『たとえば、真理を確証する、絶対的な根拠は、自己認識であ
るということの発見は、後の近代哲学のデカルト的な自己意識
の確実性とつながっている』
《でかると?
 ドラクエの呪文か何かか?
 (((\(@v@)/)))めぐたんはでかるとをとなえた》
 デカルトは、フランスの哲学者で、機械論的自然学の体系化、
幾何学と代数学の総合に努め、それらの基礎づけとしてスコラ
哲学にかわる新しい形而上学を構想したようだね。
 で、方法的懐疑をくぐり抜けてコギト-エルゴ-スムの発見し
たそうだよ。
 なんでも、純粋知性たる人間の精神は延長体としての全宇宙
を数学的に把握できるとし、徹底した物心二元論の哲学を展開
したそうだね。
 めぐたん。
《ぜんっぜんわからないのだクラ(((((◎。◎ゞ)))))クラ》
『ま、まぁ、デカルトは、哲学講座でもずっと先の哲学者で紹
介する予定の哲学者だけど、近代の哲学者でずっと先の話です。
 アウグスティヌスは、そのずっと先の哲学者の哲学と同じ着
眼点をもっていたということになりますね』
「時代を先取りしていたって事か」
『そうですね。
 アウグスティヌスは、キリスト教の教義の一つである神の三
位一体を人間の精神に反映させることで、精神の構造を解き明
かしました』
《さんまが一体になるのか?(;¬_¬)》
 三位一体だよ。めぐたん。
 キリスト教の根本教義の一つで、父(神)・子(キリスト)・
聖霊の三つの三位はすべて本質において同一であり、唯一神は
この三つをもつ実体であるという考え方だね。
「その説明はどんな風にしたの?」
『まず、アウグスティヌスは、創造者である三位一体の神がそ
の似姿である人間にも反映されているとアウグスティヌスは、
精神を三つの根本的な活動が統一されたとして理解したのです』
「えっと、人間は神様の似姿だから、神様と強い絆があるって
ことかな?」
『そうですね。
 そして、アウグスティヌスは、精神構造を下記のように説明
しました。
 以前の自分と今の自分を一致させる根本的な知。
 記憶の働き、内面化された明確な認識。
 知解の働きそして、その認識を愛し肯定する意志の働き。
 記憶から知解が生まれ、知解から意志を創出させ、この意志
の働きが精神を自己と一致させると説いたわけです』
《よくわからないのだ┐('〜’;)┌》
『つまり、ざっくり説明すれば、自己統一性が当然のように出
来ているけれど、それがどのように、自己統一性がとられてい
るか説明したことだということですね』
《わかったような、わからないような・・・(◎_◎;)》
『なにはともあれ、神学上の問題意識から生じたとはいえ、アウ
グスティヌスの考え方は精神の構造として、そのメカニズムに着
目したところに大きな意義があるといえるでしょう』
 それじゃ、アリデベルチ。
 

★★★

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