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呟き尾形の哲学講座
第101 中世哲学 スコラ哲学
 トマス・アクィナスとアリストテレス

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は何についてなの?」
『今回は、トマス・アクィナスとアリストテレスについて、
お話したいと思います』
「あれれ、神の存在証明はどうなったの?」
『それについては、後日お話しましょう』
《ふに、どーしてなのだ?(・_・?)》
『トマス・アクィナスの哲学は、アヴェロエスなどのアラビアの
哲学者たちの著作を読んでその影響を受け、そのアラビアの世界
から逆輸入されたアリストテレスの哲学と対決しながら神につい
て考える枠組みを提案したからです』
 えっと、つまり、神の存在証明の前に、トマス・アクィナスと
アリストテレスの関係をハッキリさせておく必要があるってこと
だね。
 シニョール呟き尾形。
《ほえ〜(||@Д@)
 アリストテレスは、ずっと昔の人だけど、そんなに長生き
だったの?(?ロ?ノ)ノ》
『いいえ、トマス・アクィナスとアリストテレスの関係といっても、
哲学において、先人の哲学者の哲学を後世の哲学者が考察するとい
うことは、よくあることです。
 実際、アウグスティヌスは、新プラトン主義を紐解きながら、
世界に存在するすべての原理的根拠はイデアとしての神の精神に
含まれると考え、アウグスティヌスの精神的照明説があるわけです
し』
 えっと、それは、アリストテレスをキリスト教徒にしようと
したってこと?
 シニョール呟き尾形。
『はい。そうした表現は可能です』
「でも、アリストテレスはキリスト教が出来る前の哲学者じゃない?」
『そうですね。
 たしかに、キリスト教が生じる前の哲学者をキリスト教徒にすると
いうのは一見おかしいです。
 しかし、それだけ、アウグスティヌスやトマス・アクィナスは、ア
リストテレスの哲学を理解し、それをキリスト教に取り入れたという
ことになります』
 それは、アリストテレスの哲学とキリスト教の信仰は矛盾しない
ってことを証明したかったってことだね。
 シニョール呟き尾形。
『はい。
 正しいのであれば、アプローチが変化しても答えは同じになるはず
ですからね。
「そういわれてみれば、そうだね。
 アプローチを変えて、違う答えだと、どちらかが間違っていることに
なるものね。
 でも、トマス・アクィナスはどんな風にアリストテレスの哲学をつ
かってこと神の存在証明したの?」
『それは次回にお話しましょう。』
 それじゃ、アリデベルチ。
 
 
 
 

★★★

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