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呟き尾形の哲学講座
第135回 中世哲学 神秘思想
 クザーヌス 対立の一致 2

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「前回は、クザーヌスの対立物の一致についてだったよね」
『そうですね。
 クザーヌスは、対立するもの同士を極限まで追い込んでい
くと、両者は一致してしまうと考えました。
 それは、無限の中ではすべての有限なものは、同一である
ことを意味します
 こうして、クザーヌスは対立物の一致を説いたわけです』
《むむ、なんだか、無理やりみたいなのだ(-x-〃)》
 あくまで、極限までもっていけば、ということだからね。
 めぐたん。
『そうですね。
 実際、世の中にあるものを、どんどん拡大すれば、私たち
が普段見ている形とは異なる形として認識されてしまいます。
 つまり、私たちが普段見ている形だけが正しい形という
わけでもありません』
「う〜ん、なんとなくわかったような気がするけど、なんか
狐に騙されたような感じがするなぁ」
『クザーヌスにおける対立の一致の考え方の重要性は、有限
な次元を量の次元として、無限な次元を質の次元として捉え
ていることです』
「えっと、量と質というのは、本質的に違うからこれを変化
させること自体は本質的な影響を与えないってことかな」
《むずかしーのだクラ(((((◎。◎ゞ)))))クラ》
 まぁ、近くでめぐたんをみても、遠くでめぐたんを見ても
めぐたんであることは変わりないってことだね。めぐたん。
《あ、そっか(σ▽σ)!! 。
 でっかいプリンも、ちいさいプリンも、プリンは何時って
ことだな(o^-')b ネッ!》
『ま、まぁそんなところです。
 量と質は同じように感じられるかもしれませんが、本質的
に異なるものだということですね。
 そして、クザーヌスは、すべての被造物は神の映しであり、
それぞれの独自な個性を持ちながらも、相互に調和している
と考えたのです。
 中でも人間は自覚的に神を映し出す優れた存在であり、認
識の最終段階においては神との合一が可能であると考えまし
た』
「あ、エックハルトも神との合一のことをいっていたね」
『そうですね。
 ただ、クザーヌスは、また違った角度で考察していたよう
です。
 それについては次回ということで』
 それじゃ、アルデベルチ。 

 
★★★

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