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呟き尾形の哲学講座 
第149回 近世哲学 パスカル あゆみ 1

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「前回までモンテーニュだったよね」
『今回からパスカルを紹介したいと思います』
《なんと! (っ゜Д゜;)っ
 アライグマが哲学者だったのかーq(//▽//)pきゃー》
 まぁ、あえてつっこまないよ。めぐたん。
《でも、呟き尾形はあらぐまパスカルっていったのだ〜( ̄ε ̄;)》
「あらいぐまなんていってないよ〜。
 だから、パスカルだよ〜」
『おほん。
 さて、華麗にスルーをして、本題に戻りましょう。
 ブレーズ・パスカルは、フランスの数学者、物理学者、哲学者、
思想家、宗教家です』
《むむ、パスカル、可愛い顔してめぐたんの苦手な数学もできる
なんて、侮れないのだ( ̄へ ̄;)》
 だから、あえてつっこまないからね。めぐたん。
『さて、パスカルは、パスカルは1623年にフランスで生まれ、
4歳で母を失いました』
《ぐすん、かわいそうなのだ(〒_〒)ウウウ》
『パスカルは、幼少の頃から天才ぶりを発揮していました。いわゆ
る早熟の天才で、その才能は多分野に及びました』
「早熟というと少年のころからすごかったのかな?」
『そうですね。
 パスカルは、8歳の頃から数学者の会合に出席するようになり、
10歳にもならない頃に、三角形の内角の和が二直角である事や、
1からnまでの和が(1+n)n/2である事を自力で証明して見せたと言
われています』
《すごすぎて、何がすごいのかわからないのだ
クラ(((((◎。◎ゞ)))))クラ》
 どうして、そんな風になったの?
 シニョール呟き尾形。
『それは、パスカルの家庭環境が一番の要因だといえるでしょう。
 パスカルの父は自然哲学やアマチュア科学をたしなんでおり、
その知識をパスカルに授けました。
 そして、パスカルは学校ではなく、家庭で英才教育を受け、教
育熱心な父親は一家を引き連れパリに移住したのです』
「親もすごいけど、その親の期待にこたえるパスカルもすごいね」
『そうですね。
 さらに、パスカルは、16歳の時には既に円錐曲線試論という
本を出版し、射影幾何学上に業績をあげました。
 17歳の時、父親の徴税官の仕事を楽にしようと機械式計算機の
構想・設計・製作に着手し、それを見事に2年後に完成させました。
 この計算機の設計・製作に過度に没頭したことが、パスカルの肉
体を傷め、病弱となり、寿命を縮める原因のひとつとなった、とも
言われています』
《パスカルは無理し過ぎたのだなΣ(- -ノ)ノ》
『そうかもしれません。
 ともあれ、このように、パスカルの多彩さはさまざまな分野で発揮
され、物理学や気象学で重要なパスカルの法則の発見しました。
 パスカルの法則は、流体静力学の研究によって、流体の圧力に関す
る法則です。
 数学の分野でも、パスカルといえば、パスカルの定理やパスカルの
三角形など多数の発見などで知られ、このパスカルの三角形を考案し
たのは、パスカルが31歳の時でした
 整数論確率論、微分積分の基礎などの業績を残しました。
 また、フェルマーの定理で有名な数学者フェルマーに宛てた書簡で、
賭けの問題を考察し、その理論を述べているそうです。
 人間は考える葦であるという、著作 パンセのなかの一節でも知られ
ています』
「すごいね」
『はい。パスカルの偉大な業績は大変多くあります。
 ですから、次回も、パスカルのあゆみの続きをお話したいと思いま
す』

 それじゃ、アルデベルチ。

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