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呟き尾形の哲学講座 
第163回 近世哲学 デカルトのあゆみ 3

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「デカルトのあゆみの続きかな?」
『そうですね。
 デカルトは、自然現象は数式によってさまざまなことを表現
できることを見て、なぜ自然現象は、数式によって表現できる
のだろうか? という疑問を抱えていました』
《ふに、神様がそんなふーに造ったからじゃないのか?(;?_?)》
『多くの人はそれで納得したかもしれませんが、デカルトはそう
ではありませんでした』
 自然がたまたま数式によって表現できるように神によって造ら
れているという安直な考えでは、デカルトは納得しなかったわけ
だね。シニョール呟き尾形。
『さて、デカルトは、1623年から1625年にかけて、ヴェネツィア、
ローマを渡り歩きます』
「結構、活動的というか活発なんだね」
『旅を終えたデカルトはパリにしばらく住みました。
 その間に、さまざまな学者と交友を深めています。
 そして、教皇使節ド・バニュの屋敷での集まりにおいて、デカ
ルトは初めて公衆の面前で自分の哲学についての構想を明らかに
しました。
 デカルトの語る新しい哲学の構想を理解したのは、枢機卿ド=
ベリュルでした』
《どんぺり?(lll ?_?)》
 ド=ベリュルだよ、めぐたん。枢機卿というのは、カトリック
教会における 教皇の最高顧問だね。
 だから、当時の偉い人からデカルトの哲学に理解されたという
ことだね。
『そうですね。
 ド=ベリュルはデカルトの哲学構想を実現させるべく努めるこ
とがデカルトの良心の義務だとまでいって、研究に取り組むこと
を強く勧めたのです。
 そして、1628年にデカルトは、オランダに移住しました』
「なんでオランダに移住したの?」
『オランダが八十年戦争によって立派な規律を生み出しており、
最も人口の多い町で得られる便利さを欠くことなく、孤独な隠れ
た生活を送ることができるためです。
  32歳のデカルトは、自己の使命を自覚して本格的に哲学にと
りかかります。
 この頃に書かれたのが世界論です。
 宇宙論とも呼ばれる書かれたものは、デカルトの機械論的世界
観をその誕生から解き明かしたものでした。
 しかし、ガリレイが地動説を唱えたのに対して、ローマの異端
審問所が審問、そして地動説の破棄を求めた事件が起こります。
 これを知ったデカルトは、世界論の公刊を断念しました』
 それじゃ、アルデベルチ。

★★★


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