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呟き尾形の哲学講座 
第166回 近世哲学 デカルト 方法的懐疑 1

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「前回は、デカルトは、数学的自然科学であり、数学的に表現
可能な理性的世界・数学的な質点と座標によって表現できると
考えたことについてのはなしだったよね」
『そうですね。
 今回から、デカルトの哲学の中でも有名な方法論について
お話したいと思います』
《ほーほーロン・・・ん・・・
 ポン、ポン、ロン⊂((〃 ̄ー ̄〃))⊃ ふふふ
 デカルトは雀士だったのか!bΣ( ̄□ ̄;)》
 なんでだよ、めぐたん。
 ひゃっぽゆずって回鍋肉(ほいこうろう)ならわからないでも
ないけど、ホーが、ポンって・・・。
 方法論は、麻雀じゃなくて、真理を得るための方法を考察のこと
だといっていいかな。シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 哲学の父と呼ばれるデカルトは、哲学において、絶対正しい知識
を基盤にして、そこからさまざまなことを考える方針を打ち立てま
した』
「絶対正しいってそもそもあるものなの?」
『だからこそ、基盤にできるわけです。
 デカルトは数学者でしたから、絶対正しい知識というのは、数学
の証明を哲学に応用するためには必要なことでした』
《絶対正しくないと数学はダメなのか?( ´△`)》
 数学には公理とか前提がしっかり決められているからね。
 これに相当するものを基盤とすれば数学的な証明が可能とはいえる
よね。
『そうですね。
 数学の証明方法は、公理から個々の事例を証明するという演繹を用
いることですから、デカルトの哲学において公理となる絶対に絶対確
実なものとは何かを探ることが必要になったのです』
《じゃ、じゃぁ、数字がでてくるのか?(|||´Д`)3 》
『いえいえ、数学のようにというのは、数字や計算式をつかうという
のではなく、公理といった疑えない絶対正しいことを基礎にして真偽
を問う哲学を目指したということです』
「どうやって?」
『まず、デカルトは絶対確実ではいえない、疑えることすべてを徹底
的に疑うことにしました。
 これは、幼児の時から無批判に受け入れてきた先入観を排除すること
で、真理に至るとデカルトは考えたのです。
 これをの方法的懐疑と呼びます』
 方法的懐疑については、次回というタイミングかな。
『はい、その通りです』
 それじゃ、アルデベルチ。


 
★★★


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