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呟き尾形の哲学講座 
第187回 近世哲学 幾何学主義と心身問題

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登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
『こんにちは。呟き尾形です』
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
「前回は物体の本性としての幾何学的世界観だったよね」
『今回は、幾何学主義と心身問題についてお話ししたいと思います』
《シカが九種で興味津々?( ̄_J ̄)ん?
 シカと哲学が関係あるのか(*⌒〜⌒*)
 それも九種類(;'◇')》
 幾何学主義と心身問題だよ、めぐたん。
 幾何学は、図形や空間の性質を研究する数学の一部門だね。
『デカルトは心と身体は異なる本質を持つと考えたました。そのため、私と言う存在は、身体すら疑いうるものであるので、心と身体は異なった本質であると導き出されました。
 このことから、デカルトは心身二元論を唱えたのです』
《なんで、心と体違うのだ?(; ?_?)》
「えっと、それは、まず、方法的懐疑によって、すべては、夢あるいは悪魔による欺瞞ではないと考えられうるとされたんだったよね。
 つまり、疑い得ることができるものとしただったよね。
 だけど、懐疑しうる私自信と言う存在は疑いえない存在だけど、それは、私というからだが根拠じゃなくて、私の本質は思考にあると言い得るけど、体は思考そのものとはちがった根拠が必要になるわけだよね」
『そうですね。
 心と体は異なる本質を持つということですね。
 すると、心と体の異なる本質をもつ両社は相互作用するのか、心と身体の異なる本質があるという理由は、そもそも心と身体の関係が説明できないことがあげられるわけです』
 それが心身問題ね。シニョール呟き尾形。
『はい。
 デカルトは、私と身体はそれぞれ異なる本質を持つと考えました。
 すでに、方法的懐疑の中で、私という存在の本質は、われ思う故に我ありという結論にあるように、思考の中にあり、私以外の人間にとっての身体は物体です。
 物体の本質を見出すとき、物体は、条件によって状態が変化します。
 状態、つまり、色や形が変化しても、物体は同じ物体でありつづけなければいけません。
「条件がどんなに代わっても常に変わらない性質が色や形などは本質とは言えないわけだね」
『そうですね。
 さて、たとえば、水。
 水は、温度によって、氷という個体、水という液体、水蒸気という気体のように変化しても、水は、つねに一定の場所や空間をしめています。
 物体が締める空間的広がりをデカルトは延長と呼びました。
 つまり、デカルトは、物体の本質は、延長にあると考えました』
《ふに、ぶったいの本質は、見た目というより、物体がある場所のひろがりにあるってこと
か(*´ェ` )(´ェ`*)ネー》
『そのとおりです。
 長さや体積といった物差しなどで計測できる性質を物体の本質とし、力やエネルギーなどものさしで測れない性質を顧みないデカルトのやり方を幾何学主義と呼ばれます』
 数値化できない要素だけを見るのが幾何学主義ってことだね。
シニョール呟き尾形。
『その通りです。
 さて、このとき、人の心という延長を持たない人の心と、人の身体という延長をもつ身体が関係していないように見えます』
《それはおかしくないか?( ̄◆ ̄;)》
『その通りです。
 私という心は体とともにあります。
 しかし、心は、人の考えの長さや体積を問うことに意味がないように、私という心には延長をもちません。
 それに対して、物体である身体は思考しません。本質の異なる心と体は、ともにあり、ある一定の同一な関係にあります』
「別の本質だけど、常に一緒にあるから、なんらかの関係があるってことね」
『そうですね、
 ですから、どのように関係しているのかと言う問題が生じます。
 常に一緒にあるというのは、身体は私の思うままにうごき、身体の状態によって、私という思考に常に影響を与えます。
 つまり、心と身体は常に相互に関係しあっているといえるわけです』
「どんなふうに関係しているの?」
『心と身体両者に共通点もないのなら、二つはどうして関係しあえるのか、私の思考の動きを心を呼ぶととすれば、心と体の関係をめぐる心身問題が生じるわけです。
 デカルトは、心は身体にとって、小舟を操る水夫のようなものと述べたり、心身の相互作用は、脳の中にある松東腺と呼ばれる機関においてなされていると考えた。
 それじゃ、アルデベルチ。




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