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呟き尾形の哲学講座
 188号  近世哲学 デカルト 合理主義

 

 

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登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人



★★★
『こんにちは。呟き尾形です』
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(v^ー゜)》
「前回は物体の本性としての幾何学的世界観だったよね」
『はい。前回は、共通点のない心と身体がどうして関係しあえ
るのか、デカルトは、心は身体にとって、小舟を操る水夫のよ
うなものと述べ、心は身体を操作するものとして考えました』
「ふ〜ん。
 何が何でも説明したかったみたいなかんじだね」
『そうですね。
 デカルトは、合理主義の哲学者ですからね』
《ゴリラ主義?(*・o・)キョトン
 デカルトはなんだかワイルドな哲学者だな★(* ^ー゜)ノ》
 合理主義だよ、めぐたん。人間の理性は他の力をかりずとも客
観的真理を把握しうるとする哲学的立場をとることだね。
『デカルトは、神が人間の理性に与えた明晰判明な認識は、
人間の理性に大きな権限を与えました』
「どういうこと?」
『理性が知の源として信頼を寄せることが合理主義であるという
ことですね』
《りせーサイコー(ノ´▽`)ノサイコーオオオオッ♪
ってことだなφ(ゝc_,・*)♪ 》
『ま、まぁ、そんなところでしょうか。
 実際、デカルトは、人間の理性が、コギトエルゴスムによる私
の存在と同程度に明晰判明に存在すると判断したもののみが、真
の意味で存在すると考えていました』
《ふに、じゃーメーセキハンメーに判断できなきゃ存在しないって
ことか?(・_・?)》
『デカルトの方法的懐疑においては、その通りです。
 この世界において何が実在し、何が実在しないかを決定するの
は、人間の理性だとデカルトは主張しています』
「人間の理性が存在の有無を判断するって、人間の理性が神様だって
言っているようなものじゃない?」
『デカルトの哲学においては、その通りです。
 デカルトは人間の精神を神と等しいものとしたのです』
《なんでなのだ?( ̄へ ̄")》
『何が存在し、何が存在しないかを決定する権限は、本来、万物を造
り、万物に存在を与えた神にあるからです』
 なるほどね。
 合理主義は、理性は他の力をかりずとも客観的真理を把握しう
るとする哲学的立場だから人間の理性に絶大な地位を与え、すべてを
理性によって割り切るものね。
『そうですね。
 デカルトの合理主義は、数学的自然科学を根底から支える世界観だ
といいえるでしょうね。
 それじゃ、アルデベルチ。

 
★★★


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