登場人物紹介 
      『呟き尾形』:講師・・・のはず 
      クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず 
      「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。 
      《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒 
      【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師 
      ※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
       
                  
      ★★★ 
      『こんにちは。呟き尾形です』 
      「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」 
       こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。 
      《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(v^ー゜)》 
      「前回はデカルトの合理主義についてだったよね。 
       えっと、デカルトの合理主義は、数学的自然科学を根底から 
      支える世界観ってことだったよね」 
      《ふに、ようはどういうことなのだ?(?_?)》 
       合理主義は自然科学の基礎になった。 
       という感じかな、めぐたん。 
      《だったら、そーいえばいいのだ(o゚3゚)》 
      「で、デカルトについて、かなり長い間話をしたけど、すごい 
      ボリュームだね」 
      『はい。 
       やはり、哲学の父と呼ばれる哲学者の哲学についてですから 
      ね。 
       さて、今回はそんなデカルトの哲学が残した問題について 
      お話したいと思います』 
      《ふに、問題のある哲学なのか?(; ̄ー ̄)...ン?》 
      『デカルトは、さまざまな意味で新しい哲学の道を進め、開いた 
      といえるでしょう。 
       ただし、哲学の進歩は新たな問い、つまり問題がだすという 
      ことを意味します』 
       進歩したからこそ生じた問題ということだね。 
       シニョール呟き尾形。 
      「どんな問題だったの?」 
      『デカルトの哲学がのこした問題は3つあると指摘されています。 
       一つは、神の存在とその誠実さを前提としたこと。 
       二つ目は、人間の理性は理性が生得観念として備わっているこ 
      とを前提としたこと。 
       三つ目は、思考する精神と広がりを持つ物質を互いに排除しあ 
      う実体としたことです』 
      「一つ目の神の存在のその誠実さが前提とすると何が問題なの?」 
      『一つ目の問題は、哲学とはどういったものが根拠とするかという 
      立場の問題と言えるでしょう。 
       哲学とは、自らの経験と判断を根拠とした知的探求だとすれば、 
      経験的に体得することが非常に難しい神という存在となります』 
      《カミサマを疑うのはなんか罰当たりな気がするのだ(;^_^A アセアセ・・・》   
      『そうですね。中世の哲学はキリスト教を前提としたこともあり、   
      その哲学の系譜によってつづられた哲学は、神の存在を疑うこと   
      自体不遜なことだったかもしれません。   
       とはいいつつも、デカルトは方法的懐疑を用いたわけです。 
       しかし、どうしても神の存在については、よほど強い信仰心 
      のある人以外は、神の存在を疑いようもない真実としては確信 
      できないということもあります。 
       さらに、だれもが経験的に体得ができない神の存在を前提と 
      したうえで、幾何学的世界の実在を証明しようとするのは、 
      無理があるということですね』 
      「そっか、神の存在とその誠実さを前提とするというのは、神の 
      存在は疑う対象にしていないよということを前提としているって 
      ことが問題だねってことだね」 
       そうみたいだね、ムーシコス君。 
      『残りの問題については、次回ということで』 
       それじゃ、アルデベルチ。
       
       
       
      ★★★ 
       
       
       
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