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呟き尾形の哲学講座
 202号  近世哲学 スピノザ 
「エチカ」の方法論:演繹的説明原理

 

 

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登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人



★★★
『こんにちは。呟き尾形です』
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(v^ー゜)》
「前回はスピノザの思想についてだったよね」
『前回スピノザの代表作エチカだとお話しました』
「エチカは、晩年の大作だったよね」
《ふに、でも、書き終わったけど出版されなかったといわな
かったか(。-`ω-)ンー》
『そうですね。
 たしかに、エチカは、生前出版されることは在りませんでした』
《ぐすん、かわいそーなのだ(。>△<)》
 ところで、そのエチカはどんな作品だったの? シニョール呟き尾形。
『スピノザの主著、エチカは定義に始まり、公理、定理、証明の連鎖か
らなっており、あたかもユークリッド幾何学の論文のようだといわれる
ことがあります』
「それだけ、論理的だってことだね」
『スピノザにとって、世界とは神という実体そのものと同じものであり、
その属性が我々の意識のもとに思考や延長として表れています』
「なんか、今まで哲学で扱われた神様と違う感じがするね」
『そうですね。
 特殊化したものが個別的な事物や観念としてわれわれの思考のなかに
もたらされるのだから、この世界のうちには論証できないものはひとつ
もないとスピノザは主張しました。
 そしてその論証の方法として、演繹的な推論よりすぐれた方法はない
とスピノザは考えたのです』
《むずかしーのだΣ(OωO; )》
『スピノザの演繹的推論の出発点は定義です。スピノザは、問う対象に
ついて、どのような本質を有するかについて定義します』
 たとえば? シニョール呟き尾形
『たとえば、幾何学において、三角形とは三つの辺によって囲まれ、あ
るいは同じことだが三つの角を有する図形だと定義します。
 定義されることで、三つの角の和が180度になるとか、正三角形は同
じ長さの辺からなるとか、もろもろの定理が論理必然的に導き出されて
きます』
「三角形とかは定義できるけれど、できないものってあるんじゃない?」
『スピノザは、一つ一つの物事を定義していき、実体としての神につい
ての自分の考えを定義としてあらわし、それにもとづいて、世界につい
ての自分なりの認識を、論理必然的に導き出していきます』
《ろんりてきならなっとくできるのだr(^ω^*)))》
『そうですね。
 ただ、現代では当たり前とも言える論理的な必然性は、スピノザの同
時代人は、スピノザの思うようには読んでもらえませんでした』
 でも、現代の人だって似たようなところあるよね。
 どんなに論理的な推論だって受け入れられないというか。
『そうですね。
 たしかに、現代人の中でも、スピノザの推論を信じることのできない
人はすくなくありません』
「でも、なんでだろう」
『演繹的推論が成立するためには、前提となる、定義されたものに必然
性があるもののみだからです。
 スピノザの生きた時代に必然性のあったスピノザの定義と現代人の定
義は異なるものになっている場合があるためでしょう』
《ふに、てーぎってそんなに変わるものか( ̄、 ̄?)ハテナ?
 算数とかで、三角の定義は変わらないと思うのだ(o−0−)》
『それは、次回ということで』
 それじゃ、アリデベルチ。
 
★★★


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