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呟き尾形の哲学講座 204号
  近世哲学 スピノザ スピノザの形而上学
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呟き尾形の哲学講座
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登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人



★★★
『こんにちは。呟き尾形です』
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(v^ー゜)》
「前回はスピノザの「エチカ」の方法論についてだったよね」
『今回から、スピノザの形而上学についてお話したいと思います』
《けーじじょーがくっていうのは、刑事の学問か?Σ(=゜ω゜=;) マジ!?》
 形而上学だよ、めぐたん。
 現象的世界を超越した本体的なものや絶対的な存在者を、思弁的
思惟や知的直観によって考究しようとする学問だね。
『そうですね。主要な対象は魂・世界・神などになります』
「スピノザの形而上学っていうのは、どんなものなの?」
『スピノザの世界観は、神の形而上学ともいうべきものです。
 スピノザは、人間の精神の働きを含めた、この世界のあらゆる営
みや出来事を神の働きあるいは現われとして説明しています』
《ふに、ぜんぜんわからないのだ(・3・)ブー》
『言い換えれば、全体としての世界が神という一つの実体で、私た
ちが神ではないと思っていても、それは、全体としての神という世
界の一部で、世界以外の存在ではないもとして、単独では存在しえ
ないということです。
 つまり、世界に存在するすべての物は、全体の一部としてのみ存
在するとスピノザは説明しています』
 論理的一元論ってやつだね。シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 まず、一元論とは、すべての実在は究極的には一つであり、すべ
ての存在、現象をこの統一的原理から説明する哲学的形而上学的立
場を言います』
「スピノザは、最初に一元論を言い始めたの?」
『いいえ。 スピノザの論理的一元論は、初期のギリシャ哲学に始
まる存在論の巨大な流れの上に立っています』
《ふに、古いことをなんでそんなことをいいだしたのだ?(゚ー゚*?)オヨ?》
『デカルトは心身二元論によって、思考と物体とを分裂させました』
 精神と物質の両方を認める二元論だね、シニョール呟き尾形
『そうですね。デカルトは、方法的懐疑によって、思考による認識論
に優位を与えたことにより、結果として存在に関する存在論を軽視す
る形になりました』
「デカルトが間違っていたってこと?」
『間違いというよりも、結果的に軽視されたことを補完するために、
スピノザはこの存在論を改めて重視することで、世界を人間の思考
の随伴者としてではなく、それ自体に根拠を内有する独立した実体
としてとらえなおしたのが、論理的一元論となったわけです』
《間違いじゃないってことはどーゆーことなのだ?( ̄_J ̄)ん? 》
『デカルトの哲学は、過去にあった哲学の問題を克服するために二
元論を出して説明しました。しかし、デカルトの哲学では説明でき
ないこともありました。
 スピノザは、デカルトの哲学で説明できなかったことを、説明す
るために、スピノザは、一元論的に世界を説明しようとしたわけで
す』
 でも、二元論を、ギリシア哲学ににさかのぼった一元論にするっ
て時代の逆行みたいにかんじるね。シニョール呟き尾形。
『たしかに違和感を感じなくはありませんね。
 そうした、スピノザの考えについては、次回お話しましょう』
 それじゃぁ、アリデベルチ。

 

 
★★★


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