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小説を書こう!
第19回
 なぜ、小説を書くの?

 

 

 

 

 

 

 

 

  ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「なんで小説を書きたいとおもうのかなぁ?」
 別に小説を書く目的ってハッキリしなくても良いんじゃないかな。
『それを言ったらおしまいですが、まぁ、目的を考えてみることは、これ
から書く上で、案外良いことなんだ』
 どうして?
『目的がハッキリしているのは、迷いが少ないし、くじけることも少なく
なるという効果が期待できます』
「それは切実な問題だよね。結構、小説を書くってエネルギーと時間を使う
から、書きかけで挫折。なんてことありそうだもの」
 たしかに。
『とりあえず、上げられるのは、
1  文章の芸術家になりたい。
2  有名になりたい。
3  職業として、小説家になりたい。
4  どうしても他の人に言葉で伝えたいものがある。
5  趣味として。楽しいから。
6  書いたものを、読者に認めてもらいたい。
7  「ストレス発散」
8  自分の頭の中に「在るから書く」
9  生活の一部になっている
10 自由に考えられる場所として。
11 誰も書いてくれないから
 というものがあります。もちろん、どれか一つ。という訳でもないので、
いろいろ、複合したケースもあるでしょうけどね』
「1の文章の芸術家になりたいってどういうこと?」
 詩的な文章を書きつづけることじゃない?
「だったら、詩や俳句とか書けば良いんじゃない?」
『いえいえ、詩や俳句はどちらかというと、日本語の響きの美しさにこだ
わるところがありますが、小説は他にも、分かりやすさや、独創的な文章
表現技法たとえば、比喩や暗喩などの文章表現が上手だ。ということも含
まれています。』
「ふ〜ん、2の有名になりたい。というのは、小説家になるってことだよ
ね」
 有名になりたい。だから、売れっ子になるというのも含まれているよ。
「じゃぁ、3の職業としての小説家とはまた違うんだ」
 まぁ、切実な問題だよね。
『1と2はもちろん誰の気持ちにもあるとはおもいますが、それは4のど
うしても他の人に言葉で伝えたいものがあるということだと思います。
 やはり、読者に何か理解してもらえるからこそ、小説は書けるのかもし
れませんし、書き手には、なにか、叫びたいメッセージのようなものがあ
るのだと思います』
「なんのために?」
 自分のためにじゃないかなぁ。
「ふ〜ん、ぼくは、5の趣味として。楽しいから。というのがなんかいい
なぁ。
 自分の考えたことが夢想とか妄想とか想像に終わってしまうのは、ちょ
っと虚しいよね。でも、小説という形にすれば、なんだか、自分が小説を
かいて、物語が広がっていくっていいと思わない?」
 実際、オンライン作家というインターネットで小説を発表している人は
そう言った人が多かったみたいだよ。
 それに、人間社会というのは結構窮屈みたいで、自分の書きたい文章っ
て案外書けないみたい。
「へぇ。かわいそうだね」
 それだけに、創作の魔力にとりつかれているといえるかもしれないね。
「なんだか、怖いなぁ。
 でも、自分で書きたい文章を楽しんだ上に、6みたいに読んだ人に認め
られれば言うこと無しだね」
『そうですね。7のストレス発散は、5の趣味、楽しいからが転じたもの
のようですね』
「ふ〜ん、8の自分の頭の中に在るから書くというのは、どういうこと?」
 う〜ん、きっと、その人の頭の中に物語が自然と構築されていくんじゃ
ないかなぁ。形は妄想とか空想とか想像とかいろいろあると思うけど、出
てきちゃったものを無視しつづけるのは案外苦痛だよ。
『そうですね』
「9番の生活の一部になっているというのは、なんか凄いよね」
『小説を書くという意味では、都合が良いような感じはしますね』
 ネタ切れとかスランプの時はつらそう。
『おっほん。それはさておき、10番の自由に考えられる場所としてとい
うのは、小説の本質的なものだと思います』
 小説は自分自身の意見や思想、考えを発表する自由な形式のものだからね。
「それにしても、11の誰も書いてくれないからというのは、凄いよね」
『同感です。
 さて、なぜ、小説を書くのか。というのは、人それぞれで、実際、何でも
良いと思います。
 ただ、そのとき、作者にとって小説とは何か。というのはできれば考えて
おいて欲しいのです』
「小説を書くことに挫折して欲しくないから?」
『はい。その通りです。
 人は何かをしようとするとき、何らかの目的をもっているはずです。
 でも、それが挫折してしまう。というのは、なんとも残念なことです。
 さて、そうならないためには、目的を明確に自覚することは大事です。
 目的が明確になった後は、方法をどのようにするかが問題になってきます。
方法がわからなくて、方法が適切ではないために挫折する。ということも当
然ありえます。
 次回から、小説を書く前にある、自分の頭の中にあるイメージをどのよう
に文章にしていくのか。ということについて述べていこうと思います』
 イメージってことは、妄想とか、空想とか、想像ってことだよね。
「なんか、小説の書き方。って感じがしてきたなぁ」
 それじゃ、次回をお楽しみに。
 アルデベルチ!



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