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小説を書こう!
第16回
 物語とは何ぞや? その2

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
 今回は、”物語”ついて、だけどど、”物語”って何だろうね?
「小説とは? 物語とは? というのは、きっと多くの答えがあるんじゃな
いかなぁ。それで、どれが正解ということは、ないんじゃない?」
『そうですね。それは確かに的を得ていると思います。
 物語とは? という問いに対しては、まさしく、十人十色だと思います。
 だからといって、考えないのではなく、やっぱり、考えた上で小説な
り創作活動をすることが、創作活動の一つの手段だと思うわけです』
「そう言うもんかなぁ」
 そう言うなもんだと思うよ。ムーシコス君。
 たとえば、登場人物同士の関係による摩擦こそが、物語になりえるし、
伝えたいと思う「物」を、言葉で語られるのが物語りだとも言える。
 あるいは、登場人物の人生そのものが物語りだともいえるよね。
 そもそも、物語って自分を伝える手段とも言えるしさ。
『そうですね。
 物語とは、摩擦であり、伝えたい物を言葉で語られたものであり、人生そ
のものであり、自分を伝える手段でもあるのだと思います』
「なんだかまとまっていないように思えるよ」
 そうかな。摩擦っていうのは、人間関係のことだし、人生そのものという
のは、物語の中の主に主人公の人生のことを言っているわけで伝えたい物を
言葉で語るのは、自分を伝えること。つまり、作者から読者へ向けたメッセ
ージということになる。
「あれ、なんだか順序を並び替えるとなにか分かったような気がするね」
『そうです。物語の目的は作者から読者へ向けるメッセージのことであり、
その手段として、物語の中の登場人物という人間を通して語られているわけ
です。
 それをあえてまとめて言うならば、物語を創作するということは、人間
を描くという手段によって、自分とは何かを語る作業なのだと言えます。
 そうした上で、考えると、小説で語られることは”主人公の成長の物語”
だと言えるでしょう。
「なんだか哲学的だし、難しそうだね」
『ちょっと脱線しますが、哲学だから難しい。というのは誤った認識です。
 なぜなら、哲学とは考えることであり、問うことだからです。
 そして、考えないで生活している人はいないし、問うことをしないで生き
ている人はいません』
「でも、ぼくはあんまりかんがえてないなぁ〜」
 いいや、本当はそんな事はないんだよ。ムーシコス君。
 たしかに、理路整然と自分の考えていることを言える人ばかりではないけ
れど、やっぱり、自分と言うものを知りたいし、回りの人に知ってほしい、
と思うものなんだよ。
「あ、確かに、僕は自分自身のことを知りたいし、クニークルス君や読者の
みんなに自分のことを知ってほしいと思うな」
『そうなのです。そういった気持ちの発展が小説を書きたい。と思う根本的
な願望であり、欲求なのだと考えております。
 この願望や欲求が、目的となり、小説を書く。という手段を選ぶものだと
思います』
「なるほど〜。
 でも、なんで小説を書きたいとおもうのかなぁ?」
 それは人それぞれなんだろうけど、あえて次のテーマにするそうです。
 でも、シニョール呟き尾形もいろいろ取材したいとのことなので、次回は
投稿小説をお送りいたします。
 それじゃ、アルデベルチ!


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