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小説を書こう!
第41回
 修辞術 対照法 対句法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、対照法、対句法だったよね」
『まずは、対照法についてです。
 二つの語句を並べて表現効果を高める方法の一つです』
 ということは、もう一つが対句法ということだね。
『はい。まぁ、順番ということで。
 対照法は、二つの相反する物事を並べて、対照を鮮やかに浮き立
たせる効果があります。
 また、案外日常会話でも知らないうちに使っていることがありま
す』
「たとえば、どんなものがあるの?」
 聞いて極楽見て地獄、針小棒大、温故知新、注意一秒怪我一生。
なんかあるよね。
『はい。それらは、すべて対照法です。
 対照法とはすでに述べましたが、相反する事物あるいは相違のは
なはだしい物どうしを並べ合わせることによって、印象を鮮明にし
たり、文章を美しく飾ったりする方法です。
 この方法を使った表現には、ことわざ、格言、名文句がたくさん
あります』
 ということは、殺し文句をいうには最適の修辞法ってことになる
ね。
『はい。対照法は、成功すれば気の利いた表現です。
 ですから、この技法を頻繁に使う人がいることも確かです。
 しかし、無理に作られた対照法は、口当たりがいいだけで、どこ
か意味のない空疎な文章なってしまいがちです』
「なんだか難しいんだね。 使うコツとかあるの?」
『そうですね。
 まず、誰もが知っている。と言うくらい正反対のものである。
 ということ。比較するものさしがきちんとある。
 という場合に使った方が効果的です』
 なるほど。比較するものがあると、イメージしやすいということ
か。
『その通りです』
「じゃぁ、次は対句法だね」
 対照法とはどんな違いがあるんだろ?
『そうですね。対照法のキーとなるのは、二つの相反する物事を
並べることですが、対句法は、一つの文章の中に、二つの句が語
形式や内容、対応するように作られた表現形式のことです。
「わかったような、わからないような・・・」
 そうだよね。二つの対応するようなものの中には似たものも
あれば、正反対のものだってあるだろうし。
『そうですね。
 基本的に対照法は相反する事柄を並べることがポイントですが、
対句法は形式や内容が一対になることがポイントです。
 対句法は形式や内容が一対になっていますから、文章の調子が
良くなります。
 もともと、二つのものをならべて、一つの何かを表現すること
というのは、ごく自然なことですから、知らないうちに使ってい
るということもあります』
「じゃぁ、誰でも使えるんだ」
 そうだね。でも、それを効果的に使う。というのが修辞術だね。
シニョール呟き尾形。
『はい。その通りです』
「う〜ん、じゃぁ、どんな風に使うと効果的なの?」
『対句法は、詩歌・漢文・漢詩・ことわざなどによく用いられま
す。これは、短い文章で、より強い印象を与えたい。というとき
に使われているということになります。
 そして、対句は頻繁に使うよりも、ピシャリと文章を締めく
くったり、まとめるときに使うと効果的だといえるでしょう。
 ただし・・・』
 ただし?
『一概に言えることではありません。
 状況や目的によって変化するでしょう』
「結局、決まりごとはない。ということじゃない?」
『はい。だからこそ、創作活動であり、創意工夫によって個性
をアピールできるというものです。
 ただ、対照法、対句法は無意識に使うより、きちんと目的を
もって使うことが大切だということです』
 まぁ、その通りだね。
 さて、とりあえず、紹介する修辞法は、
 ・漸増法、漸降法
 ・引用法、繰り返し法
 ・擬人法、擬物法
 ・空想法、現在法
 ・疑問法、倒置法
 ・省略法、断除法
 ・誇張法、矛盾語法
 ・緩叙法、えん曲法
 ・形容語句法、美称法
 ・警句法、音韻法
 と、あります。
 それじゃぁ、アルデベルチ

 




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