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小説を書こう!
第42回
 修辞術 漸増法 漸降法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
  ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、漸増法、漸降法についてだね」
『まず、漸増法は、弱いものから強いもの、あるいは、浅いものから
深いものへなどだんだんに、言葉の階段を上がりつめていく表現方法
のことを指します。
 英語ではこれを、クライマックスともいいます』
《くらいまっくすって、あの、映画とかでもりあがるとこのことか?》
 もともと、クライマックスというのは、興奮、緊張、精神の高揚の
ことを指すんだよ。めぐたん。
「ということは、その状態や場面が最高潮になることだね」
『はい。その通りです。
 クライマックスはギリシア語のクリーマックスというはしごを意味す
る言葉が語源でした。
 それは、はしごを一段、一段上り詰めていくように、段々と高みを上
り詰めて行く過程のことを指します』
「実際の使い方はどういうものなの?」
『使い方はさまざまで、基本的に少ない数から多い数になっていく場合
が多いです。
 もちろん、低いイメージから高いイメージ、あるいは弱い印象から、
強い印象へ変わっていくのが漸増法です。
 一般に数字が増えていくような方法が多いようですし、数え歌なんか
が良い例になります』
 たしかに、数字は増えているのがわかりやすい。
『漸増法は、読者にどこまで増えていくのだろう? とか
 読者の気持ちを盛り上げていく上で効果的です』
「じゃぁ、漸降法は?」
『漸増法の逆に、大きな数から少ない数、特にカウントダウンといった
形式がよく使われます』
《たしかに、下の順位から言われると、一番は何だろう? って気にな
るのだ
 o(^^o) (o^^o) (o^^)o ワクワクスルノダ》
「なんだか、漸増法も漸降法もそんなに大きな差がなさそうだね」
 たしかに。共通するのは、だんだん話が進んでいくプロセスがリズミ
カルに進むところだね。
『そのとおりです。
 漸増法も、漸降法も、読み手に予測可能なリズムを与えることで、心
地良さと緊張感を伝えるのに効果的だといえるでしょう』
 なるほどねぇ。
 さて、とりあえず、紹介する修辞法は、
 ・引用法、繰り返し法
 ・擬人法、擬物法
 ・空想法、現在法
 ・疑問法、倒置法
 ・省略法、断除法
 ・誇張法、矛盾語法
 ・緩叙法、えん曲法
 ・形容語句法、美称法
 ・警句法、音韻法
 と、あります。
 それじゃぁ、アルデベルチ

 




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