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小説を書こう!
第46回
 修辞術 疑問法 倒置法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
  ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、疑問法、倒置法についてだね」
『まず、疑問法とは、疑問文の形にして、読み手の注意を引き、
特に強い印象を与える方法です』
「あれ? それって呼びかけ法とどう違うの?」
 そういえば、そうだね。
 シニョール呟き尾形の説明によれば、小説における説明で、
”○○だろうか?”と質問したり、”ここでちょっと読者も考
えて欲しい”とか言うように語り掛けるように行うのが呼びか
け法ということだったからね。シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 質問による呼びかけ法と疑問法は、明確な線引きはないの
かもしれません。
 ただ、呼びかけ法は、読者に呼びかけることが目的ですが、
疑問法は、そこで出す疑問は、疑問ではなくむしろ、確信を
もっているものの、わざと疑問を提示する事で、その回答が
自明であるように誘導する修辞術だという違いがあります』
 ああ、他人に説明されても納得できないけれど、自分で
考えれば納得できるものね。シニョール呟き尾形。
『はい。そのとおりです。
 ですから、疑問法において、疑問を提示しておきながら、
筆者の考えているとおりの結論を導き出すような文脈が作り
上げられる必要があるわけです』
 それに対して、呼びかけ法は、別にそれは重要じゃない。
 ということだね。シニョール呟き尾形。
「なるほどね」
『さらに、筆者が分かっていること、結論がすでに出ている事
をあえて、疑問文でかくことによって、重要な問題です。
 という印象を読者に与える効果も期待できます』
 つまり、その文章の結論に対する疑問文である必要がある
わけだね。シニョール呟き尾形。
『はい。そのとおりです』
「じゃぁ、倒置法は?」
『文の文法的な語順を入れ替える事で、読み手に強い印象を与
えるという修辞術です』
「それって、間違いじゃないの?」
『そうですね。正しい文法と照らし合わせればそのとおりです。
 しかし、私たちは日常会話において、とっさに重要な事を最
初に言ってしまうことがたくさんあります』
 なるほど、つまり、思わず重要な事を前に言ってしまうよう
な時があるよね。
 ”なんて美しいんだ あの花は”みたいな。
『そのとおりです。
 そのため、効果的に使われる事は難しい修辞術だとも言えま
す』
「どうして?」
『文法的には、わざと間違うのですが、所詮間違いは間違いで
す。間違いだらけでは、逆に読者を混乱させてしまいます』
「なるほどね」
『一般に、私たちは日常会話において、倒置法をたくさん使っ
ています。
 ですから、登場人物の台詞などで倒置法が使われる事の
方が多いようです』
 あくまで、倒置法は、話し言葉の修辞術みたいだね。
『そうかもしれません』
 さて、とりあえず、紹介する修辞法は、
 ・省略法、断除法
 ・誇張法、矛盾語法
 ・緩叙法、えん曲法
 ・形容語句法、美称法
 ・警句法、音韻法
 と、あります。
 それじゃぁ、アルデベルチ








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